カナダで、大学付属の語学学校へ通っていた時の話。
お気に入りのポーランド人と、サウジアラビア人と業後残ってお茶をした。
宿題をやるって名目なはずだけど、女3人集まれば、文殊の知恵とはなかなかならない。
ピーチクパーチク、お菓子をつまみながらのおしゃべりですわ。
常に話は脱線しまくり、どっからか「夫について」のトピックに話が移った。
以下、3人の会話
ポーランド人がいきなり言った。
「夫は家族とはいえない。私にとって家族は、息子とポーランドにいる母と妹だけ」
驚きを隠せずにまごついていると、サウジアラビア人も続けて言った。
「そうね、男なんて所詮信用できないものよね。私にとっても家族といえるのは、息子とサウジアラビアにいる家族だけ」
大抵の場合、2人の意見に納得し同調することが多いけど、この発言には驚いた。
ポーランド人は続ける。
「だって、仕事が忙しいって言ったって、帰りが遅いのはそれだけじゃないこともあるでしょう?他に女がいても、何ら不思議じゃないわ。許すも許さないもそういうものだって思うようにしてるけど、理解できないし信頼もできない。そんなの家族とは言えない 」
それに対して、サウジ人が
「本当にその通り。子供に影響がなければって多少寛容に考えるようにしてるけど、諦めにも近い気持ちなのよね。サウジでは、自分が知らない間に旦那側から離縁されてるってことも少なくないの。そうなったら悲惨よ。何が家族?って思っちゃう」
ドヒャマンテーーー!
あとから聞いた話。
教育や家柄・地域等によって差はあるそうだけど、サウジアラビアでは、女性は旦那から一方的に離婚されても文句を言えない立場である場合が多いらしい。
あごはずれたね 。
一方、自分は韓国人と結婚してしまったことで、両家の親とうまくいっていない。
だから「夫だけが家族」って認識に近いから、反応に困った。
(まごまごまご・・・・)
サウジ人「なんで?韓国と(日本って)仲が悪いの?」
私「何ていうか、うーーん、例えば、サウジとイランみたいな感じなのかも。周辺諸国って色々と揉めるよね・・」
サウジ人「なるる・・・そりゃ無理だわ」
ポーランド人「難しいね」
サウジ人「ロミオとジュリエットみたいねぇ」
実際は美しいものではないのに、例えがなんか嬉しかった。
価値観を押し付けて来ないのが心地良いところ。
それにしても・・
夫って家族でしょ?家族だよねぇ?ね?ね??
気になったので「だんな」ってググってみたら、だんなデスノートってのがトップにきてビビった。
ファッ!?
夫には健康で長生きしてもらいたい 。