わたしが住んでいる州には、アジア人同士仲良くしようみたいなマインドがあると思う。
以前、違う州に住んでいた時は、アジア人人口が飽和状態だった。例えば、就職先を探すなら、アジア枠一つに対して、壮絶な戦いが繰り広げられることはよくあった。入学だとか賞レースも然り。そういった環境に常にさらされているためか、友人、知人以外、見知らぬアジア人は常にライバル、もしくは敵とみなされているようなところがあったような気がする。私の勘違いかもしれないし、ひょっとすると今はそうではないかもしれないけれど。
ところが、この州に引っ越してみると、なんだか雰囲気が違う。アジア人が優しい、、、人が多いような? はじめは正直、気味が悪いとさえ思った。もしかすると、わたしが日本人だから金持ちだと思われている?狙われている?何の裏がある?などと勘繰ってしまったりして。
結局、なんのことはない。この州では、少ないアジア人同士、手を合わせて頑張ろう!みたいな風潮があるのだと知った。
住む場所が変わるとカルチャーも変わる。
あれから約10年。
今では、自分もアジア人をみかけると嬉しくなってしまう。過去の経験が色々とあるので、手放しに近づくようなことは避ける。でも、相手が困っている時には自分にできることはしたいと思うようになった。
ペイストリークックとして働いている時、平日は搬入業者の出入りがよくあった。
職場もそうだけど、搬入業者にも白人が多かった。そんな中に、1人だけ日本人らしき人がいるという。浅黒い肌と顔立ちから彼は南米の人かと思っていたが、クックの人が「日本人かもしれない。珍しいから挨拶したら?」と教えてくれた。
韓国人なら、ローカル環境で活躍する同胞を見つけたら仲間意識みたいなのが芽生え、あちらから声をかけてくれるだろう。せっかくならばということで、次に会った時に挨拶し自分が対応した。
しかし、彼の反応は冷たかった。
私が「日本人ですか☺️?」と日本語で聞くと、目線を逸らし、苦虫を噛み潰したような顔で「はい‥」とだけ答え、残りの全て、仕事上の会話は英語で話された。
これを見かけた同僚らは「Weird!」と後で口癖に言った。
私もそう思うが、日本人とは近づきたくない日本人が少なくないのもまた事実。
残念だけれど、それは彼の自由ですね。
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おまけ
何か写真を入れようと思って。
抹茶のパンナコッタもどきを作ってる。
生クリームの代わりにカシューナッツミルクと豆乳にて。
温度を測るのがクセになった。
温度計は必ずピンシャープで。
非接触で測れる放射温度計も持ってるけど、正確な温度を出すのが難しいので、チョコレート以外では使わなくなった。