インクルーシブ教育とハード面 | 椿先生!!!どうしましょう?

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小学校教員。教員志望者減少の危機感を、教育現場でひしひしと感じています。

インクルーシブ教育とは?

→障害の有無にかかわらずすべての子どもを受け入れる教育。あらゆる立場の子どもが、同じ学校や学級に通い、必要に応じた教育支援を受けられること。

 

大事な考えです。

あらゆる立場の人と関わることで心が育ちます。

 

ただ、ハード面追いついてる?

 

過去に養護学校適と診断されたが、親御さんの熱い思いで、地元の公立小学校に入学した子どもがいる。

 

基本、車椅子。言葉は話せない。おむつなのでトイレのお世話必須。

1人で食事はできない。1人で着替えられない。1日1回は発作が起こる。

なんでも口にしてしまう。

 

私もその子の指導してたんだけど、

置いてあるチョークや壁にさしてある画鋲を触って口に入れそうになったり、

立ち上がった時に、黒板のチョーク置き場に頭をぶつけそうになったり、ひやひやした。

なんとか歩けるけど、ふらふらだからすぐにこけてしまう。

小学校だからロッカーや机、昔の校舎だからよく分からない突起物などがあり、凶器と化するものも多い。

だから歩く時は付き人必要。

その子をひとりにすると、何があるか分からないから、自分のトイレも行けないんだよね・・・。

 

教室にあるものが、その子には凶器になってしまう。

正直、その子の動きに対応できる教室の造りになっていないから、危ないんだよ!

 

あとは根本的に、おむつを替えたり、着替えさせたり、ご飯食べさせたり、発作の対応をしたりするのって、

教師の本来の仕事なの?

 

インクルーシブの概念、大事だけど、環境整っていないと、教師は大変。