こんにちは、北カリフォルニアの翻訳者そして通訳訓練者のJunkoです
さて、スカイプで通訳学校の記事でお伝えしたとおり、通訳のトレーニングを始めました。
普段の翻訳の仕事プラス、何の因果か通訳の仕事もすることになり、どうせやるならちゃんとやりたいと真面目な私は思ったわけであります。
まず初回の授業で使われる課題の原稿が送られてきて
「まあ、(当然)分からないところはないと思いますけど・・・」
とおっしゃる先生(汗)。
ところが見てみると、これが結構なハイレベル!特に政治など普段サラサラ興味がない私は、何とか条約とか普段読みませんってこんな記事
正直言うとかなり電子辞書を引きましたわ
そしてもうひとつの課題は、これまた社会問題のスピーチ。スピーカーはゆっくり話しているものの、内容は難しい
結局、予習に結構な時間がかかりましたが、何とか授業までに準備はできました、ホッ
一緒に受講された方のレベルも高くて驚きました
柴田先生はとっても優しい先生で、すごく親身になって丁寧に教えてくださいます スカイプでも違和感なく授業は進められていきます。ノートテイキング、逐次通訳、日本語要訳、クイックレスポンス、英訳など、まあ通訳技術の基本なんですが、これでもか~!と時事問題やらの例題を大量にこなしていきます。
先生は、さすがベテランだけあって語学力はもちろん通訳もすばらしい
記憶のリテンションの訓練もするのですが、先生によると自分が不得意な分野は覚えたくないと自然に拒否反応してしまうので、なかなか覚えられない。その反対に興味がある分野だとスッと記憶してしまうんですね。
今回、通訳の授業を受けてみて、思ったことは・・・
今まで社内通訳もアテンドもそれなりにやってきたつもりだったのに、いったいあれは何だったのか・・・・。あらためて本物の通訳への道は険しい・・・・そう思いました。
ある程度通訳の訓練方法については知識があったし、実践していた方法もあったけど、あらためて通訳の訓練って特殊だと感じました。
へ~っ、こんなこともやるんですか?と完全に素人モードでした。
ちょっと英語ができる、くらいでは全然ダメ!わかっちゃいたけれど、
英語圏で暮らしている=英語力がある=通訳ができるわけではない。
先生に「日本語が出てくるのが遅いですね」と指摘された(涙)。
英語圏に住んでいると、英語を英語で理解してしまうため、いちいち日本語では何と言ったっけ?と考えることがなくなります。英語では知っている言葉も日本語で何と言うのか分からない・・・なんてことはザラ。
しかし、分かっていたとは言え、あらためて言われると結構ショック これからいかに日本語の力を維持するかが課題です。
高速スピードでデリバリーする力がないとプロの通訳とは言えない。
通訳というのは、特殊な運動機能を身につけた職人である。
以上、非常に気付きの多い初回授業でしたが
「自分のレベルの低さを知って、初めて人はステップアップできる」
そう自分に言い聞かせて、とにかく頑張ってみようと思います。
これから通訳学校に通おうと思われている方は、まず英語力を最大限に上げてから受講することをおすすめします。
そうじゃないとこの訓練は辛すぎるでしょ~
終わったあと、ちょっと放心状態になってました(笑)。合計2時間半、後から考えるとけっこうレベルの高いことをやってたような
しかしZumba同様、新しいことを教わるって何だかとても嬉しいです
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