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治し屋TSSの
「みんなの知らない体の話」

本当は前回の記事「キレる頭をお持ちでしょうか~老化編~」の続編を書いていかなければならない所ですが、この話は現在4話目を書きつつ2~3話を校正段階にあるので、本日の記事を掲載するまでに時間がかかると思い、急きょ内容を差し替えました。

ネットニュースでこんな見出しが出てました。
「松坂大輔 実践復帰5球で失点」
気になって調べてみると、故障からの復帰の状況だったんですね。

SB入団のニュースが発表された時、私はそれを喜んでいた妻に「彼は日本復帰後に活躍はしないよ!」と話したんです。
その理由は、彼の手で投げるスタイルの限界と考えていました。
私は常にプロ野球に目を向けて、どの選手がどうなのか?と幅広くウォッチしている訳ではありません。
なので、常々彼がどの様に投げてと興味を持って調べたりもしていません。
普段、ニュースで流れてくるスポーツニュースで見る程度の情報しか持ち合わせていません。
「そういえば、松坂選手のニュースって最近見ないなぁ、今何勝してるんだろ?」って状況の中で、このニュースを見たくらいなんです。

そんな記事に小さく貼ってあった、上記の写真がなければ、「ふ~ん」で終わって、わざわざ調べる事もなっかった・・・
気になったのはここです。

「何で顔を必要以上上に向けて投げているのか!?」
これ、明らかにどこかに無駄な負荷が加わっている可能性を示唆してるんです。

普段から彼の動きを細かくウォッチしている訳ではないですから、何かを追い求めて自分のフォームを改良した結果、必要以上に手で投げるスタイルになったものだとばかり思ってたんです。

改めて彼の現状に至る過程を調べてみたんです。
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20150414/bbl1504140830002-n1.htm
~抜粋~
実は松坂は、5日から4日間、チームを離れていた。その間には、リハビリの専門家の門を叩き、担当医と今後の練習メニューを決めたという。そして10日には、ファーム首脳陣に「右肩疲労はなくなった」と報告。担当医に指示を仰いだという練習メニューも伝えた。だが、その中身は復帰への長期的なプランではなく、キャッチボールができる状態を作るため「まず肩回りの筋力強化に専念する」という“当座”の内容だった。
ファームに合流後の3月29日から2週間以上もノースロー状態が続いている。加えて、この先もボールを握らずに「肩回りの筋力強化」に重点を置いてリハビリに取り組むことになったが、要するに、ボールを握るための土台さえも全く整っていない状況なのだ。

彼の顔を上げて投げている状況をなぜ、チームドクターやトレーナー、リハビリ担当スタッフが気付かないのか理解に苦しみます。
現状の肩の疲労に対し、肩周りの筋力強化いそしんでもそれは根本解決にならないでしょう。
彼の考えや意見、動きを間近で見れるのに「何を見てるのか?」と疑問になる。
「彼の投げ方の変遷をなぜ辿らないのか?」
そこを解決しないと、根本の改善には至らないんですよ・・・
少なくとも目を向けるべきは肩の疲労を誘発させてしまう元を改善すべきであることぐらい投げ方を見ればわかるでしょうに・・・
と、情けなくなります。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/81
~抜粋~
'09 年の1月早々、右足の内転筋を痛めました。僕は投球フォームの中でも股関節まわりの動きを重要視していて、'08 年の冬から新しいトレーニングを練習に取り入れていたんです。自重―自分の体重を使って、股関節に徐々に負荷をかけて鍛える、というものです。一気にやるとケガするというのは十分、分かっていた。その日は、本当に微妙なところだったんですけど、ギリギリのところまで負荷をかけていくうちに、行き過ぎてしまったっていうんですかね……。痛みより、何やってんだオレ、これからドンドン仕上げていかないといけない時に、何、自分でケガしてんだ、と自責の念と不安でアタマが一杯になりました……。これが『原因』です

この練習がどういうものだったかを知らないまま話すのは難しいんですが、「ギリギリの所まで負荷をかけて行き過ぎた怪我」なら、それらは一過性のもので済むと考えられます。
その怪我をきっかけに長く苦しむ場合、単純なる怪我をキッカケにではなく、それ以前からの運動や練習方法によって作られている肉体そのものに問題点を抱えているという可能性が高いと言えそうです。
この怪我以降からの投げ方の大きな変化を考えれば、股関節に対しどの様な結果を求めてどの様なトレーニングをし続けたのかについても疑問符がつきそうです。(彼の意志なのか、それとも周りの意見なのか?)

~抜粋~
気付かれたくなかった。変に気を遣われたくなかったんです。トレーナーにも話さなかった。幸い、練習の進め方は任されていたので、痛みがキツい時はペースを落とす、という具合に調整できたんです。問題はピッチング。痛みを抑えていても、体がどこかで危険を察知してセーブしてしまう。だから、突っ立った状態で、腕だけで上から投げるようなフォームになるんです。

これ、現状の投げ方とも一致している事から、単純な怪我ではないようですね。
怪我に至る過程そのものが含まれてくるので、かなり根深いものだと言えます。

~抜粋~
胡坐をかくと痛くて……かといって、・体育すわり・じゃヘンですしね(笑)。でも、もしあの時、ケガについてツッコまれていたとしても、否定したと思います

「内転筋を痛めた事と胡坐をかくと痛い」は合致します。
じゃあ、なぜ内転筋に負荷が加わるのかと考えていく必要があるとも言えます。
これは、トレーニングによって痛めたのか、それとも蓄積させたある要素がたまたまトレーニングをきっかけに現れだしたのかと、考える必要もありそうです。
その後のフォームの変遷を見れば、少なからず単純な怪我というよりは、今までの蓄積させたある要素が原因の可能性が高いと思います。
蓄積させたある要素とは、
どの様に投げるためにどの様に体を使うのか?どの様に強化するのか?ということです。
そして作りこまれた肉体は本人の意図するピッチングに対しプラス要素になるのか?それともマイナス要素になるのか?
これは、本人に聞けない私には、間接的に得られる映像や資料からしか判らない問題ですが・・・

~抜粋~
WBCが終わった後は、『シーズン通して投げていく中でケガを治す』というプランを描いていました。しかし、いくら投げても状態が上がってこない。1回目のDL(故障者リスト)入りから復帰した5月は自分に嫌気がさしました。休ませてもらったから、肩は元気です。だから、上半身の力だけでスピードは出る。出るんですが、下が使えないから、腕が振れない。投げたいストレートが投げられない。その結果、直球が走ってこその組み立てができなかった。今思えば、WBCの時の精神状態で長丁場を乗り切るのは無理があったんだと思います。でも、春先はレッドソックスの状態が悪かった。だから、何とかしてチームの力になりたいと思ったんです

怪我は尾を引いている状況が確認できます。
先に書いたように、トレーニングによって起こってしまった怪我はキッカケにしか過ぎないと言えそうです。


アメリカに渡って、よく言われた事の一つとして、日米のマウンドの硬さが挙げられるようです。(ネット調べ)
アメリカに適応する為ステップ幅を短くしたとも言われるようですが、だとすればなぜ「内転筋を痛めるのか?」という矛盾が生じます。
しかも一過性でなく、その後フォームの大きな変化にまで至ってしまう事実。
そして、日本に帰ってきて尚その投げ方は矯正されない・・・
これらを含めれば、少なからず下半身に何らかの支障を抱えながらダマシダマシ投げている可能性が高いと考えられそうです。

上半身の力だけでスピードは出る。出るんですが、下が使えないから、腕が振れない。投げたいストレートが投げられない。その結果、直球が走ってこその組み立てができなかった。

この状況を何とかすべきなのは、彼を支えるスタッフの責任ではないでしょうかね?
少なくともステップ幅を拡大させるために、下半身をより強化(=筋力アップ)させる事がより弊害を生むこと位は判っていると思いたい所ですが・・・