「TWISTERS」で好演のデイジー・エドガー=ジョーンズ主演。
裏面のあらすじ、及びタイトルから深々としたサスペンスが期待できます。
冒頭、男性の遺体が発見されます。
展望台から落下したかと思われたが、沼地で暮らす女性に殺人の嫌疑が。
沼地でクラス家族。
DVの父親のもと、母親、兄弟が次々と家を離れていき
父と二人で暮らすことになった彼女は、父親の暴力を避けるために
ボートで沼地で過ごす生活。
そして、父親も・・・
一人になってしまった彼女は、沼で貝を採取して
黒人夫婦が経営する地元の商店で買い取ってもらい生活を続けます。
釣りをしにいつものようにボートで沼地へ。
そこで、一人の少年を出逢います。
そして、時は流れ彼女も大人に。
いつものように森を散歩する彼女の前に一人の男性が。
あの、釣りをしていた少年でした。
ふたりは徐々に心を通わせあい、学校に通っていなかった彼女に彼は読み書きを教えます。
ちょっと気弱な彼。
そんな彼は、純粋な彼女に心をよせます。
でも・・・
彼は、町を離れ大学へ進む道を選択。
「1か月後にまた戻るから」
約束に日、約束の場所で彼を待つ彼女のもとに彼は現れませんでした。
また、一人の暮らしに戻った彼女。
いつものように森やビーチを探索していた彼女の前に
ちょっと元彼に似た容姿の男性が現れます。
ピクニックに誘われ、彼女は「うん」と。
彼は街の有力者の息子。
乘るボートも高価なモデル。
「なんでも思い通りになる」と思っている彼。
彼女の事も、まるで物のような扱い。
それでも、「孤独な生活」ゆえの寂しさを埋めてくれる彼。
転落死していたのは、その彼。
本当に彼女が殺してしまったのか、それとも事故だったのか。
裁判シーンが描かれます。
と、ここだけ書くと「ミステリー」なんですが・・・。
なぜか、その二人の男性とのキスシーンが幾度も描写されます。
しかも、そのシーンが無用に長い。
二人目の彼と迎える「初めて」の日も、何故かシーンが長い。
ここは「女を物のように扱う男」の描写で、「ひょっとして、彼女が殺したのか」の動機となりうる描写かと思われるんですが、男性の自分が見てもちょっと嫌悪感が・・・。
まぁ、とにかくキスシーンが多い。
せっかく深々と進んでいくストーリー、森や沼地の綺麗な描写。
それらが消し飛んでしまうほどに・・・。
「愛し合う描写」って、もっと描き方があるはず。
なのに、何故こんなにも直接的な描写が多いのか。
この作品、スタッフが全員女性でした。
ひょっとすると「あの一時期の風潮」の頃の作品なのかもしれません。
それにしては、女性の扱いが乱暴。
デイジー・エドガー主演ということで、かなり期待していたのですが・・・
これ、もし編集ができるのであれば、キスシーンを削除したうえで
もう一度観てみたい。
評価に「二人の男性が風貌が似ていて、見分けがつかなかった」というのがけっこうあったんですが、そこは「元彼にちょっと似た雰囲気の人」という設定なんでしょう。
ゆえに、彼女もちょっと心を惹かれて・・・。
物語は、心優しい元彼とよりを戻し、その後晩年まで二人で生きていく様子が描かれます。
ここは、とても綺麗なシーン。
このブルーレイは奥さんが購入したんですが、期待値が高かったので
奥さんとしてはとても残念だったようです。
とくに「女性の扱いが乱暴」な点が。
ちょっとご立腹でした。
なぜか多い、キスシーンにも・・。
そんなこんなです