先日のこれ

あらためてAmazonでのレビューを見てみたら

同じような感想を抱いている人けっこういました。

 

やはり「ビートルズ」の楽曲を扱っているので

期待値もかなり上がってしまうんでしょうね。

 

たぶん、ビートルズの楽曲を「聴いたことはある」程度の方々にとっては、素敵な映画かもしれないですね。

「楽曲はいい」ですから。

 

先日揚げた「音楽を題材にした映画」と何が違うのか。

先日の「ロックスター」「ボヘミアンラプソディー」の他にも

「ジャージーボーイズ」などもそうなんですが

肝となる歌、楽曲のシーンでは

「歌、演奏」がしっかりしてるんです。

歌のシーンになると【思わず聴き惚れてしまう】んです。

ところが・・・

この映画では、なにせ主人公の彼が歌唱力がない・・・

 

「ロックスター」では、あのマーク・ウォルバーグ(シューター、テッド)が主演。

さすがに、ヘビーメタルのハイトーンは出ないので

「あてぶり」になってます。

そして、バックを務めるミュージシャン達は筋金入りの本物!

だからこその「あの迫力」なんです。

 

だから、今作でも歌のシーンは誰か【歌が上手い】人に歌ってもらって、あてぶりでよかったのではないかと。

 

知人たちに「イエスタデイ」を聴いてもらうシーンがまず出てくるんですが、なにせ歌唱力がないので、観ている側として「ほぉ」ってならないんです。

あの場で知人たちが、感嘆のあまり言葉を失ってしまう

あの感情がまったく伝わってこない。

そこだと思います。

 

映画に実在のミュージシャン「エド・シーラン」が登場して

彼をも打ち負かしてしまうシーンがあるんですが

そこも歌唱力がないので「?????」ってなってしまいます。

 

その後、「I Saw Her Standing There]」が演奏されますが

まるで曲調がパンクになってしまっていて・・・

違いますよね。

エンディング部分で、「オブラディ・オブラダ」が流れますが

ここも最後のハイトーンの部分が出ないらしく

違うフレーズになってしまっています。

 

実際、いくら曲が素晴らしくてもやはり「歌唱力」がなければ

ヒットすることもないでしょう。

その違和感が観ている間ずっとあったんだと思います。

 

「見た目はさえないけど、歌は上手い」

「書く楽曲はいまひとつ」

そんな彼がビートルズの楽曲と出逢ったら!!

 

そんな設定であれば、もっと共感できたかと。

きちっと「歌いきれる」俳優さん、もしくはボーカルさんを探して

あてぶりにすれば良かったのではないかと。

「見た目はさえない」は、はまっているので。

 

「スラムドック・ミリオネア」の監督ですよね。

なんか、二匹目のドジョウ狙いの感じが・・・

設定がそっくりなんで。

「彼女」の存在が付いて回るのは「ロックスター」とそっくりです。

ライブシーンがウェンブリーなのは「ボヘミアンラプソディー」からのヒント??(笑)

「ボヘミアンラプソディー」の大ヒットを見て、自分も何か音楽物を撮っていっぱつ儲けたかったんですかねw

 

と。

特典に「アビーロードスタジオ」でのスタジオライブの模様が

収録されているんですが、

ここでも「レット・イット・ビー」が演奏されています。

そして、ギターソロ

「アビーロード版なのか青版なのかな?」とわくわくしてたら

なんと、どっちでもないんです。

若いミュージシャンの方ですが・・・

ドラムの人はリンゴのフレーズを意識したドラムを叩いてくれているんですが・・・。

ここ、とっても大事だった気がするんですけどね。

そのギターソロの間、他のメンバーも彼に視線を向けるシーンが映し出されていますが、ちょっと微妙な感じです。

 

あ、ちなみに無駄にw「ドルビーアトモス仕様」なんですが

小さいテントの中での演奏シーンや、ライブハウスのシーンで

天井に響く音が再現されていて、リアル感ありますww

 

口直しに(耳なおし?)に

【リマスター版】アビーロードを聴きます。