「当たり前」

 

コトバンクによると

だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。当然なこと。また、そのさま。 「困っている人を助けるのは-のこと」
普通と変わっていない・こと(さま)。世間なみ。なみ。 「 -の人間」 「 -にやっていたのでは成功しない」 
とあります。
 
知人と「当たり前」について話をしました。
 
たとえば
初めてその仕事に就いたときは、慣れるまで70%くらいの事しかできません。
続けていくうちに、先輩などから叱られたり、教わったりしていくうちに
要領も覚えて、100%、120%の仕事ができるようになってきます。
そのクオリティが自分にとっての「当たり前」になっていくわけです。
そして、さらなる上を目指します。
 
ところが
「当たり前になってしまう」こともあります。
あまりいい意味では使いません。
慣れてしまうとか、新鮮味がなくなったなどで使います。
そういう意味での「当たり前」になってしまったとき
慢心になってしまったりもします。
 
以前までは、常に新鮮だったので仕事も新しい成果が残せているものが
「当たり前」になってしまったことで、新しいことが思い浮かばなくなり
今までの中から引っ張り出して、とりあえず形にするような。
 
高いレベルの仕事が当たり前、そこが常に基準になることは素晴らしいことです。
しかしながら、いい意味ではない当たり前に陥ってしまうと・・・。
 
永く続けることで、「いつものやり方」も構築されていきます。
飲食店でいう「その店の味」といったところでしょうか。
 
独立して12年目になります。
 
仕事をこなしていくことは大切です。
納品しなければなりませんから。
でも、いつのまにか納品に追われて、
「いつものやり方」に溺れてしまっていた部分もありました。
 
このところ、何かを変えていきたいと考えてばかりいました。
前進することはいいことですが、ゆえに築いてきた「今までのやりかた」を
おろそかにしがちでした。
 
創意工夫。
 
原点に立ち返って、精進です。