プレミアがマイナーアップデートされましたね。

 

個別で購入ではなく、年間利用なので常に最新のものがインストールされます。

 

ただ、このところのアップデートで、今まで便利に使っていたツールがリストから外され

新しい方式に変更されていっています。

 

アップデートをしなければいいのですが、セキュリティー問題もあったりするので・・。

 

前回は、とても便利だった「タイトラー」。

新しく、エッセンシャルグラフィックという物に取って代わりました。

タイトラーはレガシーとして残されていましたが。

そして、今回はオーディオ系。

エッセンシャルオーディオなるものになりました。

説明のビデオを見ると、簡単にセリフなどのレベル調整などができるようですが・・。

 

その「かけ方」に難が・・。

通常、音声トラックにコンプなどをかける場合、

ミキサーのチャンネルごとにかけます。

これで、同一トラックにある音声に一括で効果がかかります。

効果のかかり具合を変えたいときには、別トラックに分けて

そちらはそちらでかければいいわけです。

 

ところが、新しいエッセンシャルオーディオでは、

効果をかけたいクリップをマウスで全て選択して

プリセットの中から任意の効果を選び、微調整。

これで、同一トラックにある音声クリップに効果がかかるようになっています。

この「マウスで選択」が実に面倒です。

要は、コンプやリミッターの知識がなくても最適な効果を得られる仕様になっているようですが・・。

えてして、この手の作業はのちのち、微調整をするものです。

音楽とのバランスであるとか、色々あるので。

でも、この方式だとその都度、「同一トラックにあるクリップをマウスで選択」

してやらなければなりません・・・。

以前のように、ミキサー上でトラックにかけていれば

わざわざクリップを選択する必要がありません。

もちろん、個別にエフェクトをかけることも可能でしたから

わざわざ、なぜこの方式にしたのか・・。

 

この解説ビデオでは、3人のセリフと、環境音が別トラックになっていて

その3人のセリフの音量を揃えるのがとても簡単にできるということを謳っていますが。。

 

以前の、ミキサーにエフェクトをかける方式も残されているのですが

エッセンシャルオーディオの採用で、なくなってしまったものもあります。

スペシャルの中に、最終的にかける「マスタリング」というものがあったのですが

これが、ちょこっとかけてやるととても便利だったのです。

特に、リミッター。

これがなくなってしまいました。

 

「以前のエフェクト」の方に、「ダイナミクスが」があって

その中にもリミッターはあるので、そっちでかければ良いのですが・・。

「マスタリング」には、音のステレオ幅を広げる効果もあったので

便利でした。

それを、ミキサー上で最終的なマスタートラックにかけられたのです。

エッセンシャルオーディオにも、同様の効果がかかるものはあるのですが

「すべてのトラックを選択」してから各クリップにかけなくてはなりません。

微調整をするのも、全てのトラックを選択してからでなくては

個別のクリップのみの微調整になってしまいます。

 

で、そのエッセンシャルオーディオ。

ボタンをワンクリックで「ちょうどいいかけ具合」にしてくれる機能があるので

試しに使ってみたのですが、やはりこれが予測していた通りにかかり方が芳しくない・・。

解説ビデオの中でも、かかり具合を減らしてましたが・・。

 

「買い換えたわけではないのに、違うものになっている」

これ、ちょっと考えものですね。

 

フォトショップやイラストレーターも「使いづらくなった」なんて声もあがっているようで・・。

慣れ親しんだ環境が突然変更されてしまうからですね。

 

どんどん新しいものを開発するのも良いですが

一方的に改変してしまうのではなく、ユーザーの声を反映してほしいところです。