日大三、 自然体で頂点 大会中にUSJへ・炭酸飲料OK
日大三、
自然体で頂点 大会中にUSJへ・炭酸飲料OK
決勝までの全試合を2ケタ安打の強力打線で勝ち上がった西東京代表の日大三。厳しい練習の一方で、「むやみな我慢をしない」というチームカラーもあった。大舞台で力を発揮する秘密は「自然体」にあるのかもしれない。
今大会、甲子園での1回戦を控えたある日の帰り道、日大三の選手が乗ったバスがコンビニエンスストアに止まった。畔上翔主将(3年)ら3人が代表して車を降り、買ってきたのは、コーラやサイダーなど人数分の炭酸飲料だった。
「気分転換です。たまに飲みたくなるでしょ」と小倉全由監督(54)。炭酸好きの控え投手、中野将君(3年)によると、アメリカンフットボール部の同級生らは「炭酸禁止」らしい。炭酸を控える球児は多いが、「練習の後は無性に飲みたくなるんです」と中野君。
普段は学校とグラウンド、寮の往復だけで、コンビニにも寄れない毎日。自由に飲めるわけではなく、「たまの息抜き」という。
甲子園での戦いを終えてから訪れるチームが多い大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)。日大三の選手は10日の第1試合 で1回戦の日本文理(新潟)戦に快勝した後、午後から訪れた。2回戦まで日程が空くため、小倉監督が選手と約束していたという。
滞在時間は4時間ほど。宿舎に戻った選手たちは初戦突破の安堵(あんど)と相まって、生き生きとしていた。選手は、小倉監督の3歳の孫にと「ジョーズ」のTシャツをお土産に買ってきた。
普段の寮での食事も、大盛りのご飯を無理強いすることはない。それでも、練習でおなかをすかせている選手は、丼2杯は平らげるという。体を大きくさせたい選手には、小倉監督が自分のおかずを「ほら食べろ」とそっと渡すことも。
単身赴任の小倉監督は、選手の多くが生活する寮で寝食をともにする。湯船で選手と語らう夜もしばしばだ。失敗談もすべて包み隠さず話し、「お互い気をつ けような」。一緒に過ごす時間が長いからこそ、小倉監督は「素のままで選手と接するように心がけている」という。