鮮やか福井「まだ一勝」
鮮やか福井「まだ一勝」
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(17日、広島4―3巨人)
新人初勝利の一番乗りは、試合終了が約40分早かった早大同期の斎藤
(日本ハム)に譲った。だが、広島の福井は、投球内容で負けていない。
巨人打線を粘 り強く抑え、7回2失点。前日に斎藤にメールし、
「2人で初勝利」
を誓った福井は「同じ日に勝ててよかった」と晴れ晴れ言った。
「全身にキレがない。イライラする」。
遠征に帯同しながら、調整するプロ生活にまだなじめず、本調子ではなかった。
変化球が高めに浮き、4回は高橋に左越えソロを浴びる。
だが、許した長打はその1本だ。
「点を取られてもズルズルいかなかった」。
味方が勝ち越した直後の6回は、先頭の小笠原を3球三振。
球が低めに決まりだした。
「恩返しのつもりで投げたい」。
初登板の相手が巨人だったことにも奮い立たされた。
04年に選抜高校大会を制した愛媛・済美高の3年秋に、
高校生ドラフト4巡目で指名されたのが巨人だ。
指名順位の低さから自信が揺らいで入団を拒否し、一浪の末に早大へ。
だが、「あの指名があるから今がある」と福井はいう。
球場で見守った父・俊治さん(52)は
「内心は去年のドラフトで巨人に再指名されな かった悔しさもあったんじゃないか」
と代弁した。
「まだ1勝。でも、成長した姿を少しは見せられたかな」と福井。
「球種もあるし、気持ちも強い。非常にいい投手」。
巨人の原監督に、そう言わせた。
○野村監督(広) 「福井はすごい。たいしたもんだ。初登板初勝利は人生一度だけ。今日は思い切り喜べばいい」