'23.5/21②【観戦記】DDT 後楽園大会 ② | ~‡コキュートス‡~

'23.5/21②【観戦記】DDT 後楽園大会 ②

(−A−)という事で…

5/21(日)、東京・後楽園ホールで開催されたDDTプロレスリング『KING OF DDT 2023 FINAL!!』の観戦記を書いております。

この大会を観に行く事になった経緯等は、↓の前回記事を読んで下さいませ。
(−A−)今大会の…

全カード一覧は↓になりますが、1番下のダークマッチ2試合については前回記事(↑)で紹介しましたので、そちらを参照いただきたい。


11:00にダークマッチが始まり、井上マイク リングアナの前説から岡谷英樹選手の音頭で11:30に本戦スタートとなったDDT後楽園大会。


本戦第1試合と第2試合は、今大会のメインイベントで行われる『KING OF DDT 2023』トーナメント決勝戦に進む選手を決めるトーナメント準決勝でした。


(−A−)『KING OF DDT』は…


2004年にシングルの最強決定トーナメントとして初開催され(※2006年〜2008年はトーナメントは無し)、2009年からはKO-D無差別級王座決定トーナメントとして毎年開催されています。(※同王者が参加して優勝した場合は次期挑戦者を指名、また2022年は同王者だった遠藤哲哉の王座返上により同王座決定トーナメントも兼ねた)


今年2023年のトーナメントは全16選手がエントリーし、開幕戦の5.6新宿FACEで1回戦、翌日の5.7新宿FACEで2回戦が行われ…

ベスト4が出揃った5.7新宿のメインイベント終了後に組み合わせ抽選が行われた結果、準決勝のカードは樋口和貞vs上野勇希、秋山準vsクリス・ブルックスに決定しました。


(−A−)それでは…


5.21後楽園に話を戻しましょう。



■本戦オープニングマッチは、"ハリマオ" の樋口和貞と "The 37KAMIINA(サウナカミーナ)" の上野勇希が激突した『KING OF DDT 2023』トーナメント準決勝第1試合☆


青コーナーから登場の上野勇希は、1回戦で土井成樹、2回戦で鈴木鼓太郎と、ベテラン且つフリーの実力者2人を下しての準決勝進出。

対する赤コーナーの樋口和貞は2連覇を目指す前年度優勝者で、1回戦では "BURNING" の岡田祐介、2回戦では "ERUPTION" の岡谷英樹を下しています。

過去のシングル対戦戦績は樋口の4勝1敗、直近の対決となる昨年12.29TDCホール大会でも当時KO-D無差別級王者だった樋口に上野が挑戦し、樋口が防衛に成功しているだけに、樋口がややリードしている感はありますが…「DDTは、他の誰でもない、僕が引っ張ります」と宣言している上野としては、ここて樋口を倒して決勝に駒を進めたいところです。
緊張感が漂う雰囲気の中、試合開始!

 

場外に落とした樋口に上野はトペ・コンヒーロを敢行するも…追撃のフロントキックを樋口は何と顔面で受け止めます!(汗)

 

場外戦で腕を痛めた樋口ですが、リング内に戻ると上野を圧倒していきます。


しかし、上野も投げ捨てジャーマン・スープレックスで投げられれば投げ捨てジャーマン、ラリアットを喰らえばドロップキックでやり返します!

 

スピーディーでキレのある攻撃で上野が猛攻に出ますが、樋口も体格を活かしたパワフルな攻撃でやり返し…せめぎ合う両者!

 

しかし最後は、それまでことごとく防がれていた必殺技ブレーンクロー・スラムを遂に決めた樋口が激勝!


↓両者大の字の決着直後の場面…激闘を物語りますね◎

先に立ち上がった勝者・樋口は、しばし上野を見つめていましたが…
一礼してリングを降りると、メインで行われる決勝戦に備えるべく、足早に退場して行きました…


■第2試合は、"BURNING" の秋山準と英国出身の実力者クリス・ブルックスが激突した『KING OF DDT 2023』トーナメント準決勝第2試合☆

1回戦で "Mr.DDT" HARASHIMA、2回戦でDDT創設者であり『Cyber Fight』社長でもある "大社長" こと高木三四郎を下して準決勝進出を果たしたクリス・ブルックスは、2019年6月にDDTに初来日を果たし、2020年からは日本に移住、コロナ禍に入っても日本に居続けて闘って来た日本に来て4年になるイギリス人選手ですが…

今大会数日前にはツイッターで優勝に賭ける想いを吐露…「クリスに優勝させてあげたい」と願うDDTファンも少なくなかったんじゃないでしょうか。

対するは、1回戦で同じ "BURNING" の遠藤哲哉、2回戦では "The 37KAMIINA" のMAOを下して上がってきた秋山準。

2020年に全日本プロレスからのレンタル移籍という形でDDTにレギュラー参戦を始め、2021年2月から正式にDDT所属となった秋山は、この『KING OF DDT』には'21年・'22年と出場するも優勝出来なかったため、3度目の出場となる今年は初優勝を果たしたいところです。

この両者は、昨年5.1横浜武道館でKO-Dタッグ選手権(クリス&高梨将弘vs秋山&岡田佑介)で闘っていますが、シングルマッチで相対するのは初との事。

クリスのセコンドに就いた高梨将弘、アントーニオ本多、ドリュー・パーカーらにクレームを付けた秋山は、クリスがセコンド陣を下がらせようと背を向けた隙にまさかの奇襲!

そのまま場外戦に持ち込んで、機先を制します◎

リング内に戻って反撃したクリスですが、秋山は再び場外戦に持ち込んでペースを握り、試合を支配していきます。

劣勢となったクリスは、打撃戦では打ち負けつつも反撃し、攻め込みますが…秋山も巧みにクリスの攻撃を寸断し、ペースを掴ませません。

しかし、クリスにも勢いが出てきて、一進一退の展開に!

ですが、見応えのある攻防ながらも「やはり秋山優勢か?」と雰囲気の中…秋山は得意のエクスプロイダーを決めるもカウント2!

ならばとリストクラッチ・エクスプロイダーを狙いますが…これを回避したクリスは、一気に必殺プレイングマンティスボム!

 

カウント3が数えられ、クリスが逆転勝利!
苦しみながらも、クリス・ブルックスが決勝進出を決めました◎

この結果、今大会のメインイベントで行われる『KING OF DDT』決勝戦のカードは、樋口和貞vsクリス・ブルックスに決定しました!


(−A−)ここで…

井上マイク リングアナがリングへ上がりまして、5.3横浜武道館に参戦が発表されながら諸事情で来日出来ず、改めて6月末〜7月初旬にDDT初参戦する事になった "17歳の超新星" ニック・ウェインの7.1横浜ラジアントホール大会のカードが発表されました。

また、5.27広島大会より期間限定ながら『未就学児・小学生・中学生チケット無料キャンペーン』開始を告知。

そして、コロナ禍の影響で『ビアガーデンっぽいプロレス』『ノンアルコールビアガーデンプロレス』等に自粛していた『ビアガーデンプロレス』が8月に開催決定との発表がありました。

 


■後楽園大会本戦第3試合は、"BURNING" の遠藤哲哉&鈴木鼓太郎と "DAMNATION T.A" の佐々木大輔&MJポーが激突したタッグマッチ☆


先ずは "カリスマ" 佐々木大輔とその用心棒的巨漢MJポーが入場。

佐々木大輔は7.23両国国技館でのビッグマッチで、新日本プロレスのエル・デスペラードとの一騎打ちというスーパーカードが早くも決定しています◎

対する赤コーナーは、DDT UNIVERSAL王者・遠藤哲哉とフリーの立場ながら正式メンバーでもある実力者・鈴木鼓太郎のBURNINGコンビ。

遠藤は2021年9月に解散するまで佐々木率いる "DAMNATION" のメンバーでしたが、その後佐々木が新たに結成したDAMNATION T.Aには加わらず、小橋建太の許可と秋山準のバックアップ(?)で第4次BURNINGを結成しリーダーに就きました。

なので、佐々木&ポーとの対戦は、かつての仲間との闘いでもあります。

↑写真下の遠藤がコールされてポーズを取った直後、佐々木&ポーが奇襲して試合はスタート!

佐々木&ポーがペースを握って試合を進めていき…遠藤&鼓太郎も反撃していくものの、試合巧者・佐々木はなかなかペースを掴ませてくれません。

しかし終盤、ポーと誤爆して場外に出た佐々木に遠藤がエンドウ・スペシャルを敢行して排除!

孤立したポーを鼓太郎がファンネルでダウンさせると、遠藤が必殺技バーニングスタープレス!

 

苦戦を強いられたものの、遠藤&鼓太郎が最後はキッチリと勝利してみせました◎

決着してからも大の字で動かないポーを覗き込む遠藤(↑)…アクシデント?と一瞬心配したんですが、佐々木に声を掛けられたら普通に退場してったので、特に問題は無かったみたいですね(汗)


その後、マイクを取った遠藤は、7.23両国国技館でDDT UNIVERSAL王座に挑戦を表明している「謎の元WWEスーパースター」が誰なのか明かせとアピール。
ビジョンにVTRが映し出され…
明かされた正体は、"INDY GOD" マット・カルドナ !
カルドナは女子レスラーのステフ・デ・ランダーを伴って来日し、遠藤からベルトを奪う事を宣言しました。

 

遠藤はまさかの大物にびっくりしつつ、3000万とも言われるカルドナのギャラを払う事になる(?)DDTの心配をしつつ、「ベルトを防衛して、3000万もいただく」と宣言!

いや…別に「勝った方に3000万」て試合じゃないよね?(汗)

(−A−)それはさておき…

マット・カルドナと聞いて「マジか!凄え!」みたいな反応してるファンの方も少なくなかったんですが、ぶっちゃけ私…「え?誰?(汗)」でした。(笑)

で、調べてみたら…WWEではザック・ライダーの名前で長年活躍してた選手ですね◎

とは言え、ザック・ライダーなら名前は知ってるし、試合観た事も多分あるはずですけど…すいません、そこまで凄い選手なのかはよく分かんないです(汗)

そして、カルドナに帯同してくるステフ・デ・ランダーという女性は、WWEの『NXT』にペルシャ・ピロッタの名前で出ていた選手だそうで、現在はカルドナと組んで活動してるんだとか。

(−A−)いずれにしろ…

7.23両国国技館での遠藤哲哉vsマット・カルドナwithステフ・デ・ランダー、期待したいところですね♪


■第4試合は、火野裕士&高木三四郎&HARASHIMA&土井成樹vsMAO&小嶋斗偉&高鹿佑也&正田壮史の8人タッグマッチ☆

青コーナーは"The 37KAMIINA" のMAO&小嶋斗偉に "BURNING" の高鹿佑也、ユニット未所属の期待の新星・正田壮史を加えたカルテットですが…形としてはKO-Dタッグ王者MAO(※パートナーは勝俣瞬馬)がユニット関係無く若手3人を引き連れた編成と言えるでしょう。

(↓左上:正田壮史、右上:高鹿佑也、左下:小嶋斗偉、右下:MAO)

対する赤コーナーは、KO-D無差別級王者・火野裕士(ONLY WE)、全日本プロレスの世界Jr.ヘビー級王者・土井成樹(フリー)、"Mr.DDT" HARASHIMA、そして "大社長" こと高木三四郎が組んだ豪華カルテット。

(↓左上後方:高木三四郎、右上:HARASHIMA、左下:土井成樹、右下:火野裕士)

名前・実績・キャリアのあるベテランが揃った赤コーナーチームに、MAO率いる "これからの若い選手たち" が挑む…という構図の8人タッグマッチですね。

土井と高鹿の顔合わせで試合はスタート。

序盤からMAO組が高木を集中攻撃する局面になると、MAOは「(大社長に)不満をぶつけろ!」と若手を煽り、正田が「新幹線に乗りたい!」と叫びながらストンピング!(笑)

これに高木は「お前なんかバスで充分だ!」と経営者目線でやり返します!(爆) 

 

その後も、MAOに率いられた若い選手たちが果敢に格上の赤コーナー側の選手に立ち向かう展開となり…


高木とMAOが同時に "ドラゴン・リングイン" する場面も…(笑)

 

また、技工派のMAOと土井が見応えのある攻防を展開すれば…


斗偉は分厚くタフな火野を相手に、劣勢ながらも果敢にチョップ合戦を挑みます!

 

そして終盤、目まぐるしい混戦模様から、斗偉と高鹿が2人で火野に向かっていきましたが…2人を捕まえた火野は、両脇に1人ずつ抱えて2人同時にダブルの変型キングコングスリーパー(※変型ドラゴンスリーパー)で締め上げ、2人共ギブアップさせてしまいました!(汗)


青コーナーの若手たちも奮戦したものの、赤コーナーチームが貫禄の勝利を飾った一戦でしたね◎


(↓左から土井成樹、高木三四郎、松井幸則レフェリー、火野裕士、HARASHIMA)


(−A−)という事で…今回はここまで!

残るセミファイナルとメインイベント…勝俣瞬馬vs岡谷英樹のDDT EXTREME選手権、樋口和貞vsクリス・ブルックスの『KING OF DDT 2023』決勝戦については、次回記事にて紹介しますね。

(−A−)y~ムフフ










特別参戦的な外国人選手や他団体の大物選手が出たわけではなく、ほぼ所属選手とレギュラー選手のみで構成された今大会でしたが、内容は非常に濃くて「後藤真希LIVEのついでに行きました」とか言うのを憚られる、満足度の高い大会でしたね♪まだ観戦記終わりじゃないけど。(笑)…ところで、DDT後楽園から後藤真希LIVEというルートだった人、私以外にいたんでしょうか。おそらく、いない気がする(笑)