【格闘技】12.31 NIPPON FIGHT | ~‡コキュートス‡~
2017-01-24 02:52:38

【格闘技】12.31 NIPPON FIGHT

テーマ:【立ち技格闘技】その他






『被災地復興チャリティー NIPPON FIGHT』

[12/31.神奈川・大さん橋ホール]


ここ数年の大晦日恒例となったTBS系列のスポーツ・バラエティー特番『KYOKUGEN 2016』内で放送された、“夢の対決”魔裟斗vs五味隆典が行われた『NIPPON FIGHT』きらきら



MC 爆笑問題(太田光、田中裕二)
実況 初田啓介
解説 武蔵、小比類巻貴之




■1年前の'15年大晦日、現役を引退していた“K-1 WORLD MAX 2003&2008王者”魔裟斗が6年ぶりに“一夜限りの復活”を果たし、かつて名勝負を繰り広げた山本"KID"徳郁と再戦を行いましたが…その1年後の'16年大晦日、同時代に活躍するも競技が違った事もあり未対決に終わっていた総合格闘家・五味隆典との夢の顔合わせが実現する事になり、再び魔裟斗がリングに立ちましたキイロキラ


'15年の魔裟斗vsKIDの時と同様に、魔裟斗vs五味以外にもキックボクシングやMMAの試合も何戦か組まれて『NIPPON FIGHT』という“興行”が開催された形ですが…TBS『KYOKUGEN』内で放送する魔裟斗vs五味だけのための興行だったのが実態かと思われます汗

「TV放送ありきの試合なら、スタジオにリング用意して闘ったっていいんじゃねーの?」って気がしないでもないんですが笑、それだと“バラエティー内の企画っぽさ”が顕著になっちゃうでしょうし、「会場借りて他に何試合か組めば興行としての収益も見込めるよなきらきら!!」みたいな事なんじゃないかなぁ。と思います。あくまで私の想像ですけどねうれしい




■立ち技格闘技『K-1』の-70㎏級のエースとして『K-1 WORLD MAX』を牽引し、-70㎏世界トーナメントで2度優勝を果たした魔裟斗と、総合格闘技『PRIDE』のライト級(-73㎏)の絶対王者として『PRIDE武士道』のエースとして活躍した五味隆典アオキラ

魔裟斗37歳、五味38歳(共に'16年大晦日現在)の同級生であり、同時代に全盛期、さらに厳密には競技が違えど格闘技という枠では覇を競っていたライバル団体のほぼ同階級のエースという事で、お互い意識はしていたはずなんですよね星

…但し、その立場(?)は微妙に違いました汗


格闘技ファンの圧倒的支持を受けていた『PRIDE』の中量級を引っ張っていた五味でしたが、エースとして活躍していた中量級中心の別ブランド『PRIDE武士道』は地上波では深夜枠でしか放送されておらず、ゴールデンタイム中継が実現寸前でフジテレビが『PRIDE』から撤退してしまったため、“格闘技界のスーパースター”ではあっても“国民だれもが知るスーパースター”までは届かなかったのが実情だったかと思いますウキャー!

そう考えると、ゴールデンタイムで毎回試合が放送され、文字通り“国民的スーパースター”だったと言える魔裟斗への嫉妬や憧れがあったでしょうし、強烈なパンチでKOの山を築いていた“ストライカー”五味にとっては闘いたい気持ちも多分にあったでしょうけど、当時のPRIDEとK-1は相容れない関係だったため、対戦も叶わず…恋愛に喩えて言うならば、五味にとっての魔裟斗は“恋い焦がれたが触れる事は叶わなかった相手”みたいな感じでしょうかガーン


かと言って、魔裟斗に五味へのジェラシーのようなものが無かったかと言えば、“違う意味”であったんじゃないかと思うんですねj

世間一般に認知されてブームとなったK-1で中量級を確立した第一人者である魔裟斗は、世間的知名度では五味より絶対的に上だったわけですが…当時の格闘技界の流れは総合格闘技(今で言うMMA)に傾いていたのは否めず、格闘技ファンの視線は立ち技のK-1より総合格闘技のPRIDEに向いていた、そんな空気感へのジェラシーもあったんじゃないでしょうかアオキラ

また、総合格闘家と言っても、五味は組み技に持ち込ませずにパンチで相手をKOしてしまうストライカーであり、打撃系格闘技K-1のエースだった魔裟斗としては、競技は違えど同階級の五味への意識はあっただろうと思うわけですキラキラ2




■今回の試合は1年前のKID戦と同じく基本的にK-1ルール(肘無し・首相撲無しのキックボクシングルール)で、「3分5R(延長無し)、3ノックダウンシステム、勝敗はKO、TKOのみ、判定無し」の75㎏契約で行われましたピンクキラ(KID戦は3分3R・延長無し、判定ありで魔裟斗の判定勝ち)


(ーAー)ここで悩ましいのが…

面倒臭いからズバリ言ってしまうと「どこまでガチンコだったの?」って事なんですよね汗

いや、1年前のKID戦を観た時に書いた下書きメモ(諸事情でお蔵入りしてますおばけ。)を見ると、ごく普通に“試合”として観て感想書いてましたし、あまり偉そうな事は言えないんですが…その後の格闘技マスコミの報道の仕方や何かを見ると「TVでは如何にも真剣勝負を装って盛り上げてたけど、事実上のエキシビションマッチだった」らしいんですよね・・・・

そんな事もあったので、今回の魔裟斗vs五味決定を知った時も「あくまでTV用の企画…昨年の魔裟斗vsKID同様、実質エキシビションでしょ汗」という思いが先に立ってしまって、夢の対決に素直にワクワクする事は出来ませんでした汗

そこには勿論、“今更感”や、UFCで“寝たら終わり”みたいな試合を繰り返している五味への「大晦日の地上波で現役じゃない魔裟斗とやって喜んでる場合じゃないだろうド●モ風⑤」という気持ちもありましたけどね(苦笑)


そう、五味はUFCの契約下にあり、他で“格闘技”は出来ないはずなんですよね涙(前回のKIDも同様)


(ーAー)とは言え…

2人が同じリングで向かい合い、闘っている絵は不思議な夢のようでもあり…決して“ユルいエキシビション”ではありませんでしたうえ


(左:五味、右:魔裟斗)


つまり、両雄の顔合わせ実現に際しての契約などの正式な形としては“TV用の企画であり、エキシビションマッチ”だったんだろうと思いますが、実際は“限りなくガチンコに近いエキシビション”だったように思いましたキラキラ2



そもそも『エキシビションマッチ』なんていうと、極端な話“大物の顔見せのためのアトラクション”みたいなイメージがありますが、「エキシビションだけどガチンコのつもりでやった」なんて話も普通に出てきますし、変に油断してたら赤っ恥掻かされたりします汗2


(ーAー)そして…

この『KYOKUGEN』という番組は、サッカー選手によるボレーシュート対決や、野球選手によるピッチングでのオセロ的な対決、ゴルフ選手による変則的なホールインワン対決など、そのスポーツの一流選手が培った素晴らしい技術が無ければ出来ないような企画で“対決”したりする番組なんですね星

それらは普段の試合とは違うシチュエーションではありますが、彼らが本物の技術を駆使して対決していたわけで…魔裟斗vs五味も、自らが培った技術と経験で、通常よりは大きめのグローブを着けて、TV用の企画として闘ったという事ですよねキラキラ☆




( ̄ー ̄)まあ…

自分でもフォローしてんだか、ディスってんだか、よく分からない文章になってますけど(苦笑)…

あくまで“視聴率を意識したTV用の対決”である事は否めず、今現在の格闘技を追っているファンからすれば「何を今更汗」的な醒めた部分があっただろう事は想像に難くないですし涙

私個人的にも、10年前に観たかった対決でしたきらきら!!汗




( ̄ー ̄)しかしながら…

試合中や試合後の2人の満足そうな顔が観れて良かったかなキラキラ☆ってのが素直な感想でしたうえ


3分5R戦い抜いてドローとなった試合後、マイクを向けられた魔裟斗は「楽しい半年間を過ごす事が出来ました。俺らがちょっと前の時代の格闘技を引っ張ってきたので、新しい『K-1』で今頑張っている若い子たちに上手くバトンタッチ出来ればなと思いますキラキラ2」とコメントカラオケ


(コメント中の魔裟斗にチョークの形でじゃれる五味うれしい)


( ̄ー ̄)なるほどねアオキラ

魔裟斗はただ自分が目立ちたいからこういうオファーを受けただけじゃなく、自身も解説などで関わり高評価している“新生K-1”を地上波放送してもらうための何らかの追い風になればと考えてたのかなきらきら!!

そう想像するならば、仮に形はエキシビションだとしても“TBSの大晦日ゴールデンタイムに格闘技の枠を残すため”の出陣だったようにも思えますよね↑


一方、マイクを向けられた五味は「大晦日に判定…今日だけはOKにして下さい笑」と、かつて大晦日の『PRIDE男祭り』での自身の名言『大晦日に判定ダメだよ、KOじゃなきゃ!ピンクグラ』をネタにしたコメントをした後、「ファイターとして本当に尊敬出来る方と試合が出来てありがたかったです。来年は総合でやると思いますうれしい」と、勝手にMMAルールでの魔裟斗との再戦をぶち上げましたが…誰も本気にしてないでしょうし、言った本人すらジョークのつもりでしょう笑



(ーAー)という事で…

いつもの格闘技レビューとは違った感じの記事になっちゃいましたが、伝わりましたかね?汗


最後に本音を言いますと…魔裟斗には変に批判の対象になって欲しくないんで、あまりこういう形でリングに上がって欲しくないかなぁ汗

あと五味隆典、UFCで戦績が奮わないのは力が落ちたのかも知れないけど、向き不向きもあるだろうし、日本に戻って『RIZIN』に出るのも選択肢の1つじゃないですかね?


(ーAー)y-~~ムフフ










TBSも変に真剣勝負的に煽らないで「魔裟斗と五味の夢のエキシビション実現!ピンクグラ」ぐらいに煽った方が逆に良かったんじゃないのかねとAndroid携帯から投稿