【ﾄﾞﾗﾏ】孤独のｸﾞﾙﾒ
(ｰＡｰ)☆☆☆
『孤独のｸﾞﾙﾒ』(Season1)
['12.1/4～3/21.全12回/ﾃﾚﾋﾞ東京]
今回はちょっと異色のTVﾄﾞﾗﾏを紹介しましょう
松重豊扮する主人公が､ひたすら食事するだけのﾄﾞﾗﾏです
…と言い切っちゃうと語弊があるかな
個人で雑貨輸入商を営む主人公･井之頭五郎(松重豊)が､仕事の合間に立ち寄った店で食事する様を描いた､ｸﾞﾙﾒ･ﾄﾞﾗﾏです
『月刊PANJA』誌上で'94年～'96年に掛けて連載されていた原作･久住昌之､作画･谷口ｼﾞﾛｰによるｸﾞﾙﾒ漫画の実写ﾄﾞﾗﾏ化で…
ﾄﾞﾗﾏ化に際しては､あえて原作は使わないﾄﾞﾗﾏ･ｵﾘｼﾞﾅﾙの作品となっているとの事です
(ｰＡｰ)ちなみに
ﾄﾞﾗﾏに登場する店は全て実在する店で､ﾄﾞﾗﾏ本編終了後に原作者･久住昌之が実際にその店を訪れる『ふらっとQUSUMI』というﾐﾆ･ｺｰﾅｰがあります♪
ﾄﾞﾗﾏ･ｵﾘｼﾞﾅﾙ脚本かつ“実在のお店での食事”という事もあり､原作ではたまにある失敗ｴﾋﾟｿｰﾄﾞは無く…
あえて言うなら､五郎があれもこれもと注文した後で「あ…肉じゃがとﾎﾟﾃﾄｻﾗﾀﾞでｼﾞｬｶﾞｲﾓが被ってしまったぞ
」みたいな後悔をする事はありますが､結果的に両方の美味しさを堪能してますから､失敗ではないですね原作との違いという点では､原作にはない雑貨輸入商としての顧客とのやり取りが､ﾄﾞﾗﾏ前半に出てきます
ですが､それにしたって「井之頭五郎が今回なぜこの街にいるのか？」という､ちょっと長い導入部に過ぎず…
一段落するかしないかで「腹が減ったぞ｡お昼は何食おうかな？」と､五郎の頭の中は食事の事でいっぱいになります
(ｰＡｰ)そして
ｽﾄｰﾘｰ的には出先での食事がﾒｲﾝとなるため､基本的に東京を中心とする関東のお店が舞台です♪
ここからが本作の特徴かつ特筆すべき部分なんですが…
通常ｸﾞﾙﾒ漫画やｸﾞﾙﾒ･ﾄﾞﾗﾏと言ったら､高級料理店の凝った料理であったり､庶民には縁が無いような高価な料理を作品の題材としてたりする事が少なくありませんよね
ですが､本作で扱うのは個人経営のような大衆食堂が舞台であり､主人公･五郎が舌鼓
を打つ料理も決して奇をてらった物や凝った物ではなく､ごく普通のﾒﾆｭｰなんです
(ｰＡｰ)Season1の料理を紹介しますと…
第一話 江東区 門前仲町のやきとりと焼きめし
第二話 豊島区 駒込の煮魚定食
第三話 豊島区 池袋の汁なし担々麺
第四話 千葉県 浦安市の静岡おでん
第五話 杉並区 永福の親子丼と焼きうどん
第六話 中野区 鷺ノ宮のﾛｰｽにんにく焼き
第七話 武蔵野市 吉祥寺 喫茶店のﾅﾎﾟﾘﾀﾝ
第八話 神奈川県 川崎市 八丁畷の一人焼肉
第九話 世田谷区 下北沢の広島風お好み焼き
第十話 豊島区 東長崎のしょうが焼目玉丼
第十一話 文京区 根津 飲み屋さんの特辛ｶﾚｰﾗｲｽ
第十二話 目黒区 中目黒 ｿｰｷそばとｱｸﾞｰ豚の天然塩
(ｰＡｰ)どーですか｡
中にはちょっと変わったﾒﾆｭｰもありますけど､ほとんど誰でも食べた事がある料理だったり､想像が付く料理じゃないですか
それを井之頭五郎が注文し､食べながら「いいぞ！旨い！」とか､全く専門的でも何でもない感想をﾓﾉﾛｰｸﾞで語りながら､いかにも美味そうに食っていくという
(´￢`)食いたくなるよ､毎回♪
(ｰＡｰ)この『孤独のｸﾞﾙﾒ』は
以前にもﾄﾞﾗﾏ化の話が原作者･久住昌之の元にあったそうなんですが…「長嶋一茂が主演と聞いて丁重にお断りしました」との事
確かに一茂がちょっと違うよな
松重豊､この役ﾊﾏり過ぎです
ﾄﾞﾗﾏ観てくれたら分かります
(ｰＡｰ)そう言えば
古武道の嗜みがあるという設定らしき五郎さん､第十一話で昼間から酔っ払って絡んできたﾓﾄ冬樹を見事なｱｰﾑ･ﾛｯｸで撃退するというｼｰﾝがあるんですが…
本作のあれからすると､ちょっと蛇足だったかな
(ｰＡｰ)今回私が観たきっかけは
静岡地区では初放送となる､昨年10月から12月のSBSの深夜枠(Season1は各話30分)でやってたからなんですが…
47分枠に拡大されたというSeason2('12.10/10～12/26)､Season3('13.7/10～9/25)も､いつか観たいですね
(ｰＡｰ)という事で
特にｽﾄｰﾘｰ的な何かがあるわけではない作品なんですけど…
観始まり､五郎さんがたまたま入った店で注文を考え出す辺りから､目が離せなくなってしまうこのﾄﾞﾗﾏ
ｼﾝﾌﾟﾙだけど面白いので､機会があったら観てみて下さいね♪
…腹が減っても責任持ちませんけど｡
(ｰＡｰ)y-~~ｸｯｸｯｸｯ
東京に住んでたなら紹介された店全部に行っちゃいそうだよなとAndroid携帯から腹減った