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【読者のみなさまへ】
連載企画「もしも明日、あなたが会社という名の檻を脱走したら? 〜 限界を迎えたあなたへ捧ぐ。人生を取り戻す13日間の脱出計画書 〜」は、全13話でお届けする予定です。
毎日1話ずつ更新しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【第7話】
「辞めます」と言った瞬間、会議室の空気が凍りついた。
「君には期待してるんだ」
「将来のリーダー候補だよ」
部長の口から出る、甘ったるい言葉の数々。
以前の私なら泣いて喜んでいたその言葉が、今は「私を縛り付ける鎖」にしか聞こえません。
私は、部長の言葉を遮りました。
大きく息を吸い込み、
震える膝を両手で押さえつけ、
その言葉を口にしました。
「部長、お話があります」
「会社を、退職させていただきたいです」
……。
会議室の空気が、一瞬で凍りつきました。
エアコンの音だけが、ブォーと響いています。
さっきまで満面の笑みを浮かべていた部長の顔から、
スッ……と表情が抜け落ちていきました。
能面のような無表情。
そして数秒後。
その顔は、私が今まで見たこともないような「般若」のような形相に変わりました。
「は?」
「お前、いま何て言った?」
低い、地を這うような声。
「ですから、退職を……」
「ふざけるなッ!!!」
ドンッ!
部長が机を思い切り叩きました。
「この忙しい時期に? お前が担当してるプロジェクトどうすんだ?」
「期待して損したわ。これだからゆとりは責任感がないんだよ」
「みんなに迷惑かかるって分からないのか?」
怒号のオンパレード。
あまりの剣幕に、私は萎縮して、言葉が出てきません。
「す、すみません…でも、もう決めたことなので…」
私が鞄から白い封筒(退職届)を出そうとすると、
部長はそれを制止し、冷たく言い放ちました。
「受理しないからな。そんな身勝手、認められるわけないだろ」
そして、私を椅子に座らせたまま、
決定的な「脅し文句」を突きつけてきました。
それは、法律知識のない私をどん底に突き落とす、悪魔の言葉でした。
【次回】
「会社に損害を与えるなら、覚悟しとけよ」
飛び出したのは「損害賠償」という言葉。
数百万? 借金?
パニックになったあなたは、泣きながら会議室を飛び出しました。
👉 【第8話】へ続く