北欧で「寝たきり」が少ない理由。 | 介護のコンプライアンスに強い経営コンサルの独り言

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こんにちは、
まなぶっちです。


北欧の諸国は福祉大国として知られています。


特に高齢者介護の分野ではデンマークやスウェーデンが有名で
最近では日本でも両国の介護手法を導入するところも増えているようです。


ただし、高齢者介護に関する考え方は
日本と北欧諸国とは大きく異なっていると言われています。

以前、福祉用具のセミナーに参加した際に聞いた話しですが、
デンマークやスウェーデンには、
いわゆる「寝たきり老人」はほとんどいないそうです。


日本では、一般的に施設入所などが必要と考える
きっかけが「寝たきり」と「認知症」だと言われています。


何れのケースも介護する者に対して
負担が大きくなることが原因のひとつと
認識されていると思いますが、
そもそも老後の生活というものについて
北欧の国々と考え方が違うからです。


余談ですが、アメリカやイギリスでも
「寝たきりの老人」はほとんどいないそうですから
日本の介護に考え方がむしろ特別なのかも知れません。


2014年における日本の平均寿命は、
男性が80.50歳、女性が86.83歳となっており、
世界でもトップの長寿大国と言えます。


医療保険制度も充実しており
世界でもトップクラスの医療を受けることができます。


こういった環境もあり、
平均寿命はどんどんと高くなったもとの思います。


例えばですが、
「寝たきり」状態で口から食べ物を食べられなっても
胃ろうをつくるで身体が衰えることを防ぐことも
出来ていると言える訳です。


これに対して北欧諸国では
高齢になったり、がんなどの疾病により終末期においては
口から食べ物が食べられない状態になることは当然であり、

胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは
倫理的ではないという考え方をもっているそうです。


つまり、老いというもは自然なことであり、
医学の力を借りて自然の摂理に反するということは、
逆に、老人虐待という考え方さえあるそうです。


その為北欧諸国では、高齢で口から食べられなくなっても、
胃ろうは作ったり、点滴を行ったり、肺炎に対して
抗生剤を投与するようなことはしないそうです。


基本的に老いにより自然に身体が弱まることをみんなが
受け入れているため、医療により身体だけは丈夫で
認知症になってしまい暴れるといったこともないそうです。


それゆえ、四肢をしばるような身体を拘束して
動きを抑えるような行為も行われません。


こういった環境であるため
多くの高齢者は「寝たきり」になる前にお亡くなりになるそうです。


「寝たきり」の高齢者がいないのは、
こういった「老い」に対する考え方からすると
むしろ当然の結果なのかも知れません。


どちらが優れているかということは分かりませんが、
北欧諸国のような考え方であれば、
入居者を「殴る」ように行為は起きないのかも知れません。


日本人も「老い」というのを
そろそろ正面から見直してみることが必要な時期かも知れませんね。



最後までお読み頂き、有難うございます。


本日はこれにて。