誰でも絶対音感 | 耳トレtsingmoo青木肇のブログ

耳トレtsingmoo青木肇のブログ

完全音感(絶対音感&相対音感)指導。聴音、ジャズピアノ、ジャズボーカル、スキャット、アカペラベース、英語発音指導。アカペラバンドクリニック。
ピアノ、アカペラ、合唱、リコーダー、カリンバアレンジなど。
http://tsingmoo.web.wox.cc
青木肇tsingmoo@yahoo.co.jp

これまでにもこのテーマであれこれ書きましたが。
もう一度、ざっくばらんに書いていこうと思います。
誰でも、というのは年齢や音楽経験にかかわらず、ぐらいの意味合いです。

言葉の響きからか「絶対音感」を特殊な聴覚能力とイメージしてしまう人はいまだに多いかもしれません。
でも本当はどうということもない、音をそのまま聴くだけの聞き方、聞こえ方です。
人間以外の動物にとっては普通の能力でしょう。
人間も、自然に近い生活が続いていれば当たり前過ぎてそんな概念すら生まれなかったかもしれません。

とりあえず環境音をそのまま聞く、聴くことから始めるのが、取り戻すコツかと思います。
車でも、鳥でも、学校のキンコンカンコンでも、冷蔵庫のジーという音でも何でもいいので。
リラックスして瞑想的に聞くのが理想ですが、余計緊張してしまう場合はミカン集中法で聞くのも手です。
後頭部の後ろ斜め上にミカンが浮かんでいるイメージ。
フォトリーディング(速読)で出てくる方法ですが、リラックスと集中を同時に得やすいと思います。
目はつむった方が音に集中出来るかも。
もちろん開けたままでも構いません。
意識を向けるのはピッチがはっきりある音でも、ただのノイズっぽい音でも何でもいいです。

絶対音感はある意味「音楽以前」の聞き方です。
動物的、動物と共有している聞き方だと思います。
記号化、言語化しようとせず、そのまま聞く、聴くというのは意外に難しく感じるかもですが、とりあえずただ聞く。

ただ聞くと、小さい子供の時のような意識状態になりやすいというのも実は狙い目です。
子供の方が習得しやすい、みたいなのはある意味本当ですが、だったら子供になってしまえば好いわけです(笑)
子供どころか人間であることもしばし忘れて?音に沈潜してみます。
そこが誰でも絶対音感の入口です。