絶対音感の精度について書きましたが、相対音感にも勿論精度があります。
ピッチの良い悪いは両者の組み合わせと言えます。
先ずはオクターブと5度が「直接」分かりやすいでしょう。
その次が4度。(4度は5度の裏返しですね。)
3度はハモりの重要ポイントだけれど、意外に決めにくいかも。
長3、短3の明るい、暗いというステレオタイプな説明には本当は普遍性が無い(ある種の文化圏にいる場合に何となく同意する人が多いだけ、、)のに加え、幅の取り方の好みもあるでしょう。
純正律にこだわる聴き方、作り方も別によいのですが、純正律を気持ちいいとは思わないという感じ方も(既に)多いかもしれません。
きれいな長3度というと印象的な記憶があります。
ある時出演した野外イベントで、井上あずみさんのステージがあったのですが、彼女の歌う「あるこう、あるこう、わたしはげんき~」の中に出てくるドミソのミは驚異的に素晴らしい響きでした。
相対音感ですが、スケール(音階)に頼っているうちは直接の音程(インターバル)把握にはなりません。
スケールから少しずつ離れ、直接の響き、インターバル感を感じるようにしていけるといいですね。
絶対音感がありつつ平均律的12音になっている人の場合、それを利用して直接の音程に行きつつ、よりハマりの良い所を微調整、という方向で相対音感の精度を高めるのも手です。
既にある絶対音感が相対を「邪魔」することはないので、安心して精度を上げましょう。
また、まだ絶対音感が無い(不安定な)人が上がったり下がったりしたら、取りあえず保つなり、合わせてあげるなり、その時の流れで判断を。
絶対音感も相対音感も精度を上げ、完全音感に。