今朝届いた10巻セットを読み終わり。
実写映画は映画館で観て、アニメはまだ観ていない。
最近作り始めた曲が、何故か意図せず「いぬやしき」じみてきたこともあり(歌詞的に)?、原作を読もうと思った次第。
映画はエンディング部分は扱っていないものの、結構忠実に作られていたのも確認。
やや荒唐無稽な設定からシンプルな勧善懲悪ものになり、最後の最後は両者とも自己犠牲での問題解決。
登場人物の心理がやや見えにくいが、そこは自然な描写だからなのかも。
矛盾が矛盾のまま表現される。
内的な大きい主題はここでもアイデンティティと自己存在の意味かなと感じた。
異星人によって機械の体になった二人は深刻なアイデンティティの危機にあり、自分の生きている実感を感じる方法が真反対の方向へ向かう。
最後は同じ目的のために協力。
変身SFの体裁をとりつつ、深い思考実験になっている。