採譜しましょう、って時々twitterにも書いてますが。
同じ音源を100回聴いたとしても、同じ聴き方をしていればずっと聴き落としがあったり。
その音楽をたとえ心から楽しんでいたとしても、楽しみ方の幅が狭い場合さえあるかもしれない、と思います。
音楽を書き写す採譜をすると、目の前にあるものをスケッチするのと同様、あまり気づいていなかった音情報がどんどん聞こえてきます。
あるいは、聞こえていたものもより明確に響いて来たりします。
既に書き取ったところ以外をきちんと聴こうとすることで、隅々まで音楽を聴くことになります。
完璧に取ろうとしなくてもいいので、とにかく繰り返し聴きながら少しずつ違うところを書き写す。
そうしていくと聞こえ方自体も段々変わっていきます。
より立体的に聞こえたり、音のバランスが違って聞こえたり。
記譜法がよくわからなくても、とにかく書いてみる。
書き方がわからなかったらそこで調べる。
歌い返せるけど書けないところはスローモーションで歌うなどして、ゆっくり数えて書き取る。
地味な作業ですが、重要です。
少量で構わないのでお薦めします。