今日は相対音感のほうに重点を置いた耳トレ講座。
まずは音程幅の聴きとり練習から。
コードだと何となくわかるのに、2音の音程だと??になったり騙されたりする人、意外に多いです。
今日の講座でも話したのですが、オクターブと5度を聞き違える人、結構います。
まずは4度と5度の聴き分けから。
どちらも中抜きな感じでちょっと似てますが(ひっくり返したものなので)、頭の中で補助的に3度を入れてみるとわかりやすいかもしれません。
そして長3と短3.
これも実は意外に騙されます。
5度がついているコードの形なら聴き間違えは殆ど起きませんが、2音だとトリッキーなことが。
短3度を聴いてもメジャーコードの上2つとして聞こえてしまうと「明るく」聞こえ、??になるようです。
絶対音感の時に「ピッチカラー」と「音高そのもの」があるのと同様、相対の場合も「2音で醸し出される感じ、雰囲気」と「音程幅そのもの」があります。
どちらを中心に聴いても勿論いいのですが、分かりにくい時は下の音からスケールを作っていって一致したところ、とやるといいかと思います。
最終的にはその「脳内スケール」なしでも、一瞬で音程がわかるのを目標に。
このあと増4を入れました。
さすがに増4は特徴的な強烈な響き。
ここで短3、長3、完全4、増4、完全5度をランダムに音程幅当て。
あちこち跳んだり、下を固定したり、逆に上を固定したり。
作編曲の話になりますが、上や下が固定された状態で音程を変えるのは、スムーズなコード進行などとも関連してくるところ。
上下どちらか固定して、鍵盤で弾きながら音程の変化を意識して聴くと面白いと思います。
このあと今度は音程を作る練習。
先ずは全音(長2度)から。
参加者のお一人は「豆腐~」の声でイメージされてました。
3度や4度は最初は途中の2度、3度もハミングしつつ、しばらくしたら途中の「補助」は脳内で聴いて最終地だけ声だし。
最初のうち、脳内の途中の幅が狭くなったり広くなったりして、誤差の蓄積で出しにくいかもしれません。
少しずつ精度を上げていくつもりで。
音高記憶がある場合はそれを使って補正もできますが、その場合も幅はよく意識して。
厳密には平均律の鍵盤やフレットのあるギターなど以外は、音楽によっては純正律の音程幅を意識する必要が出てくる場合もあるかとは思います。
ただ、最初から鍵盤などの助けなしに(声で)音程を作るのが難しい場合は、目安として鍵盤などで(許容範囲としての)幅感覚をつかみ、そのあと必要に応じ「本当に気持ちいいところ」に微調整していく、がいいかなと思います。
ここらへんも(特にアカペラなどだと)実は追究しがいのあるところですが、まずは大づかみがいいかもしれません。
また耳トレ講座は色んな角度でやっていこうと思います。
お楽しみに。