高音発声と低音発声の意外な?共通点 | 耳トレtsingmoo青木肇のブログ

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完全音感(絶対音感&相対音感)指導。聴音、ジャズピアノ、ジャズボーカル、スキャット、アカペラベース、英語発音指導。アカペラバンドクリニック。
ピアノ、アカペラ、合唱、リコーダー、カリンバアレンジなど。
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青木肇tsingmoo@yahoo.co.jp

一時、集中的に合理的な高音発声の仕方を模索、練習していました。

ベースをたくさん歌っているうちに高音が出なくなるのも何だな、と思いつつ(笑)。

実際問題、リードの時は高い音の曲も結構あるのでより合理的な出し方の必要も感じていました。

ちょうど高田三郎さんの「高い声で歌える本」が出たころ。

この本でも勿論練習しましたし、彼も習いにいったSeth Riggsさんの本「Singing for the stars」でもトレーニングしてました。


エッジボイス(つぶつぶ、ギシギシ音)の重要性に初めて気づいたのはこのころ。


以前は上手く出せなかった+美意識の問題として、非常に下品で、そもそも人間として出すべきではない声」という認識も強くありました(笑)

R&B系の歌い出しなどでよく使われる、低音エッジボイスからずり上げる歌い方には「生理的な嫌悪感」すら抱いていたので(笑)


ただ、高音を出すときに上手くヘッドボイスに行く(声帯振動部を削減する)には、声帯の合わせを薄くするこの発声はやはり必要だなと改めて感じました。


それで高音に行く時のハミングでのエッジボイスを出そうとするのだけれど、ファルセット(息漏れ高音)になってしまう、というのがしばらく続きました。

どうしてもノドを「開けて」しまうのです。


ノドに力が入るのも原因だろうと思い、ちょうど本を読みながら練習していた「ゆる体操」の「首ゴロゴロ体操」をたくさんやるようにしました。

寝転がって「ゴロゴロ」とつぶやきながら首を左右にゆするだけのシンプルなものです。


そうしているうちにハミングのポルタメントで高音までなめらかにツルっと行くようになりました。

それに高音だとツブツブしないので下品じゃない(笑)


そうこうしているうちに(ちょっと時間的前後関係が曖昧ですが)、確か高田さんの本の練習にあったハミングで低音にポルタメントする練習で下に落ちるときに勝手につぶつぶ音が出るようになりました。

「うわっ、下品!」と思いましたが(笑)、ああこれだとラクに低音も出る、ということにも気づきました。


それより少し前から始めていたチベット体操の本の中に、低い声でmmmとハミングするのは若返りによい、というようなことも書いてあったので、低音つぶつぶ音への嫌悪感も減っていたかも。

基本的にプラグマティスト(実用主義者)なので(笑)


そんなこんなで、つぶつぶ低音エッジボイスに少しずつピッチを乗せていったら、実音として聞こえる低音域が少しずつ伸びていきました。


勿論、それよりずっと前から真向法などで体を柔らかくする取り組みをしていたのも、低音域を拡げるえでよかったかなと思います。


ここ最近は元・一ノ矢さんの相撲のトレーニング(シコトレ)の本を見ながら、「腰割り」で股関節を柔らかくするなどして、さらに無理のない、合理的な体遣いを模索中。


よく昔から、股関節を柔らかくすると声がよく出る、と言われますね。

股関節がスムーズになれば大腰筋などのインナーマッスルも上手く使えるようになり、それと連動して横隔膜もよく動き、声の出もよくなるものと思います。

お相撲さんに歌の上手い人が多い、というのが以前よくありましたがこの辺も関係するものと思います。


それにしてもトレーニング好きな私(笑)。