今日は「聴音のヒント」のワークショップを池袋フォルテで行いました。
始める直前まで、曲を即興で弾きながら聴き方の説明、みたいなことを考えていたのですが、実際には色々な「聴き方」をひたすら説明、という形になりました。
小節頭だけをまず聴きとる方法、4小節くらいでいいのでとにかく聞こえるものを書きとる練習、など普通の話から「英語以外の外国語のススメ」のようなちょっと変わったものまで。
英語以外の外国語をおすすめしたのは、今出来あがっている「言語で出来あがってる聴き方フィルター」を変化させるのが狙いです。
採譜関連ではイヤホンの左右を逆にしてみる、片方ずつで聴いてみる、などの方法も。
試行錯誤しながら完コピ譜を作るときにやったことがある人も結構いるのでは、と思います。
予測聴きも勿論だいじですね。
ある部分が7割方聴けているけど埋まらない場合、考えられるコードの構成音(度数)を頭の中で鳴らしながら、その音の有無を積極的に確かめる。
ない場合は聞こえてきませんが、ある場合は突然太く聞こえたりすることもあります。
環境音(鳥の声、車、風、自分の靴音、なんでも)の頭の中でのシャドウイング(リピート再生)なども、耳を鋭くするのにいいと思います。
同じ音(音楽)でも聞こえ方は本当に千差万別。
そこがまた面白かったりします。
音楽に限らず「音を聴く」という感覚を純粋に楽しむ。
まずはそんな感じが気楽でいいかもしれません。
今、どんな音が聞こえますか?