調性 | 耳トレtsingmoo青木肇のブログ

耳トレtsingmoo青木肇のブログ

完全音感(絶対音感&相対音感)指導。聴音、ジャズピアノ、ジャズボーカル、スキャット、アカペラベース、英語発音指導。アカペラバンドクリニック。
ピアノ、アカペラ、合唱、リコーダー、カリンバアレンジなど。

青木肇tsingmoo@yahoo.co.jp

これはかなり趣味的、主観的な話にはなりますが、自分としては大事にしたい話題です。


例えばハ長調。キーボードやピアノでCやドミソの音出しをしての音合わせは、実は好きではありません。

出したい音よりほんのちょっと高くてCらしくない、キンキンする、が本音です。


音叉のA(440Hz)から上向きに狭めの短3度取ったところのC、ピアノより少し低めが木質で好きです。


シンガーズアンリミテッドはCの時、わりとこの響きで歌ってると思います。


ここからさらに趣味的、主観的で複雑な話になるのですが、各調の一番きれいな響きは「平行移動」では作れないと思うのです。


相対的には平行移動のはずだけど、やはり各ピッチの「色合い」が一番いいところがあり、そことの兼ね合いで、純正ハモリを犠牲にしてでも「この響き!」というのは出てくる気がします。


このあたりピッチカラーを感じない人には嫌がられるかもしれませんね。

また「わざと」低め(高め)にしてもそこにピッタリにハモられる危険もあり難しいです。


あと、高い低いではなくて同じ高さであっても「そのピッチそのものにあった響き具合」もあると思います。


これと「○○度音程らしさ」の響きの両方が微妙に絡んでくると思います。


このあたり、アカペラの場合は勿論ですが、バックに(平均律)楽器がなってる場合も意識した方が、より立体的で色彩感のあるコーラスになるように思いますが、難しいかもしれません。


リスナーとしての立場だと、ダブルシックスはこの意味で完璧、シンガーズアンリミテッドは7割方、マントラはこの感覚は全く持ち合わせていない、という感じがします。


まあこれは辛口うんぬんよりは趣味的な問題かもしれません。


7音(12音)音楽にも、色々微細な調整、調性の問題がありますが、気持ちよく聞こえる、演奏できる音を作っていこうと思います。