これはかなり趣味的、主観的な話にはなりますが、自分としては大事にしたい話題です。
例えばハ長調。キーボードやピアノでCやドミソの音出しをしての音合わせは、実は好きではありません。
出したい音よりほんのちょっと高くてCらしくない、キンキンする、が本音です。
音叉のA(440Hz)から上向きに狭めの短3度取ったところのC、ピアノより少し低めが木質で好きです。
シンガーズアンリミテッドはCの時、わりとこの響きで歌ってると思います。
ここからさらに趣味的、主観的で複雑な話になるのですが、各調の一番きれいな響きは「平行移動」では作れないと思うのです。
相対的には平行移動のはずだけど、やはり各ピッチの「色合い」が一番いいところがあり、そことの兼ね合いで、純正ハモリを犠牲にしてでも「この響き!」というのは出てくる気がします。
このあたりピッチカラーを感じない人には嫌がられるかもしれませんね。
また「わざと」低め(高め)にしてもそこにピッタリにハモられる危険もあり難しいです。
あと、高い低いではなくて同じ高さであっても「そのピッチそのものにあった響き具合」もあると思います。
これと「○○度音程らしさ」の響きの両方が微妙に絡んでくると思います。
このあたり、アカペラの場合は勿論ですが、バックに(平均律)楽器がなってる場合も意識した方が、より立体的で色彩感のあるコーラスになるように思いますが、難しいかもしれません。
リスナーとしての立場だと、ダブルシックスはこの意味で完璧、シンガーズアンリミテッドは7割方、マントラはこの感覚は全く持ち合わせていない、という感じがします。
まあこれは辛口うんぬんよりは趣味的な問題かもしれません。
7音(12音)音楽にも、色々微細な調整、調性の問題がありますが、気持ちよく聞こえる、演奏できる音を作っていこうと思います。