歌伴、歌の伴奏ですね。
歌伴で大事なのは、「歌」に合わせること。
こう書くと「当たり前」に見えるのですが、意外に難しいのかもしれません。
ベースやドラムは、ある程度メカニカルに演奏出来てしまうため、機械的に正しいインテンポだけに意識が行きがちかもしれません。
でも、歌のリードボーカルは、「本当の」インテンポの中にきっちり押し込めて歌おうとすると、不自然に聞こえてしまうこともあります。
発音、息の流れ、息継ぎなどが微妙に関係してくるため。
なので、歌の伴奏の場合、ベース、ドラム、その他の楽器は歌をよく聴いて、聴感上インテンポに聞こえるところに微調整して合わせる必要があります。
昔のミュージシャンはこれを当たり前にやっていたことと思います。
でもバックトラックの打ち込み率が増えてくると、みんなクリック(メトロノーム)に合わせる、合わせざるを得ない、という状況も増えてしまったことでしょう。
そんな音楽も増えた中での今のコンテンポラリーなアカペラ。
アカペラはもちろん全員声、歌なわけですが、やはりリードのメロディ、歌詞が自然に聞こえるようなアンサンブルが必要ですね。
バッキングの中でもベースやドラム(ボイパ、ビートボックス)はともすると自分の中のインテンポのみで進みがちですが、そうするとメロディと分離してしまう。
なので頭の中では一緒にメロディを歌いながら合わせる。
また、同じ「声」なので、歌詞の子音との被りがどうなってるかもある程度意識する。
そんなことが必要になってくるかと思います。
ふふふ、アカペラは意外に難しいのだ(笑)。
でもプリミティヴな楽しみも忘れずに!
原始的感覚と進化した洗練を気持ちよく同居させられるといいですね。
ではまた!