![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Ffarm8.staticflickr.com%2F7001%2F6760925319_37fbb92f01.jpg)
photo credit: Sprengben [why not get a friend] via photopin cc
税理士試験ではあまり重要度が高くないと言われている連結決算。しかし、万が一出題された場合を想定しておく必要はあります。かなり複雑な手順を踏むので、やはりある程度の問題量をこなしていないと、とてもじゃないけど解けません。
そもそも、なんでこんな手順が必要か、という話になるとすごく長くなるので今回は割愛しますが、考え方は基本的には本支店会計と同じ。「内部取引を排除して、全体を1つとして見る」です。
ただ、本支店会計と大きく違うのは、それぞれが別法人であるということと、少数株主が存在するということです。別法人ですので、単体ではそれぞれ決算をしなければならず、そこで確定した数字を元に連結決算書を作成するため、本支店会計よりも複雑な手順になります。
問題の解き方としては、会計士試験や簿記1級でも紹介されているように、時間軸の線表を書いて解いていくのが、早いし、正確だと思います。ただ、「線表を書いて解く」というテクニックだけに走ってしまうと、勉強の効果があまりありませんので、今日はあえて、連結決算の手順についてのマインドマップをご紹介します。
連結は大きく見ると以下の手順です。
(1)子会社の資産と時価評価
(2)開始仕訳
(3)連結修正
大きな特徴としては、連結修正が「資本連結」と「成果連結」の2方面から必要になることと、連結2期目以降は、開始仕訳の段階で「過年度の成果連結」を実施する点です。
全体の流れを仕訳でだけで追っていくと、複雑すぎてとてもついていけませんので、それぞれの仕訳を追いながら、このマインドマップ上のどこの手順をやっているのか、ということを俯瞰してみることが非常に重要です。
複雑=仕訳の暗記、という思考に陥りがちの人が結構多いように思いますが、仕訳を丸ごと覚えようなんて、時間の無駄です。本試験中は覚えていても、終わった瞬間に全て忘れるようなものは知識ではありません。
複雑になればなるほど、その手順と仕訳の意味を、しっかりと押さえていくことが非常に大事だと思います。
全体を俯瞰して、そして手順と、それぞれの関連性がよく見える。
これが勉強にマインドマップを導入することの大きな効果です。
簿記論の講座ではサラッと通過してしまうことの多い連結決算ですが、昨年度のような形式で仕訳の出題なんていうのも考えられますので、何をやっているか、今何をしているか、をきちんと押さえておくべき項目だと思います。
簿記の基本は仕訳です。問題を解くときに、いちいち仕訳を切らないまでも、いざ仕訳を書けといわれても困らないように、しっかり仕訳から押さえましょう。