26. 一畑電車 元京王5000系 ( 番号訂正 ) | tshellのブログ

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一畑電車には元京王の5000系 ( 正確には5100系 ) が1994年から12両 ( 2両編成 × 6本 ) 譲渡されました。



12両のうち4両は急行用として2ドア化とクロスシート化それと顔の改造を施し白ベースに紺と黒の塗色で、それ以外の8両は顔の改造は無しで 普通用としてイエローベースに白•青の塗色で運用されました。



しかし その後 両車は共通の運用となり普通用の4両も2ドアに改造され たり( 但しロングシートのまま ) 、塗色が京王オリジナルのアイボリーにえんじ帯、白にオレンジ色 等 様々なものが採用され、昨今では急行用も2両は普通用と同じオレンジに白帯になっています。



長らく これら12両と, 同じころ譲渡を受けた元南海電鉄の8両が一畑電車の主力として活躍しましたが、2014年に東急から6両の譲渡を受け、2018年には86年ぶりに新造車が4両導入されたため 元京王5000系の3ドア車2両が2018年に廃車されました。( 元南海の8両も2017年までに廃車 )


【2009年の川跡駅。左側の2112編成は2018年に廃車。右奥の南海車も廃車済。】



今後も新造車4両の導入が計画されており、その結果として元京王の5000系8両が引退する見込みです。新造車は両運で単行運転できるので、閑散時には現在の2両編成車を置き換えて効率化する予定で、4両新造で8両引退という事になります。




昨今の諸物価高騰の影響を受け、この追加新造車の入線時期が遅れるとの噂がありますが、早晩実現するでしょうから、元京王の5000系の余命はあと1〜2年と考えたほうが良さそうです。





一畑電車は出雲大社駅と松江温泉駅を結んでいて観光客需要はそこそこ有るものの、道路整備等により電車利用者数は減少を続けており、国•県•沿線自治体などの補助を受けて車両更新や施設改良を行ないながら経営改善を図っています。



イベント電車の運行など様々な利用者獲得策を講じて頑張っている ”ばたでん” 、元京王5000のほか車齢95歳のデハニ50型が2両展示されている( 車籍は残っているらしい) ので、是非とも早いうちに訪問し、乗って•撮って•眺めて 楽しんで下さい。