ストラディヴァリウス | 通訳・翻訳に携わるスタッフのブログ

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グラミー賞を受賞したことのある世界的なヴァイオリニストが地下鉄の駅構内で自分の身分を隠して演奏をしたら、通りがかりの人はその演奏の価値に気づいて立ち止まり、どれくらいのお金が集まるのか・・・。かつて、こんな興味深い実験が行われたそうです。

この実験に協力したのはジョシュア・ベルというヴァイオリニストで、彼が愛用しているストラディバリウスは
35,000万円以上の価値があるとされています。

ワシントン
DCの地下鉄でジーンズに野球帽姿の男性がヴァイオリンを弾いている・・・ありふれた光景かもしれませんが、最高の楽器と最高の演奏者の組み合わせなら、すぐに人だかりが出来てしまうだろうと、本人も期待していたようですが、ワシントン・ポスト誌がYouTubeに投稿した動画を見ると、結果は意外なものでした。


演奏
4分後:女性が帽子に小銭を投入。演奏に耳は傾けぬまま、足早に去る。

演奏
6分後:地下鉄が来るまでの数分の間に耳を傾けた男性も、列車が到着したと同時にその場を去る。

演奏
10分後:3歳の男の子が母親に言われお金を帽子に投入。男の子が興味深い様子で見ていると「行くわよ」と母親が手を引っ張りその場を去る。

演奏
45分後:6人が数分間足を止めたが、すぐその場を去る。20人が金銭を投入し、集まった金額は35ドル。

演奏
1時間後:演奏を終えたベル氏に気付いた人は誰もおらず、拍手をしてくれた人も、もちろんいなかった。


ちなみに、彼がこの実験を行った前日に「
1100ドル」のコンサートを行なっており、コンサートで使用したのと同じストラディバリウスで演奏していました。

立派なコンサート会場に正装したヴァイオリニストが登場するとありがたく感じ、野球帽とジーンズでは本物の演奏に気づかないということでしょうか。

この実験の話を聞いて、対照的なふたつの教訓を導き出せます。

ひとつ目の教訓は、「人は見た目に左右される」ということです。
つまり、どんなに良い商品や素晴らしいサービスを提供しているとしても、プレゼンテーションの仕方は工夫すべきだと言えるかもしれません。

ふたつ目の教訓は「みんなの気づかないところに本物が転がっているかもしれない」ということです。
その場を通り過ぎてしまった人は、冷静に耳だけでその音を判断すれば、その演奏がどれほど素晴らしいかに気づいて、日常生活に隠れている小さなシアワセを感じることができたかもしれません。

私たち、株式会社東海綜合翻訳センターは、訓練された経験ある翻訳者たちが非常に質の高い翻訳サービスを提供しており、「本物」の価値に気づいてくださっているお客様には継続的にご用命いただいております。

でも、まだまだ宣伝が足りないかもしれませんので、「ここに本物がある」ことをもっと大々的に宣伝していかなければと思っていますので、みなさんのご協力もお願い致します。

今後とも、
株式会社東海綜合翻訳センターをよろしくお願い致します。