今年は、梅雨を満喫する間もなく夏到来!と思ったら、7月になって雨の日が多いですね。
雨が降ると、ベランダ菜園のトマトたちが喜んでいるみたい。ツヤツヤ。
パクチーもベランダに仲間入り。
雨の日の読み聞かせは、本をドライバッグに入れて出発。濡らさないように慎重に。
大型絵本は、45リットルの袋があると便利ですよ。
幅が足りなければテープで2枚貼り合わせると、防水カバー出来上がり。
さて、今日の小学校朝の読み聞かせは、5年生でした。
チームは3人で組み、読む絵本は「3びきのかわいいおおかみ」。
よく知られている「3びきのこぶた」のパロディ作品で、クラスの担任の先生が大好きな
絵本だそうです。
これは、元のお話になる「3びきのこぶた」を知っていると、面白さが倍増しますが
今の子どもたちは知らない子も多いとか。
そこで、最初に朗読で「3びきのこぶた」を読みました。
そのあとに、いよいよ絵本の登場!
この本に出てくるのは、かわいいおおかみたちと、悪い大ブタです。
おおかみたちは、家を作りますが、そのたびに大ブタに壊されてしまいます。
その壊し方が容赦ないので思わず大人でも「それはひどい・・・」と突っ込んでしまうほど。
レンガの家も、コンクリートの家も、鉄鋼の家も全部破壊されてしまったおおかみ。
元のお話だと、オオカミは熱湯の中にどぶんと入り、泣き泣き逃げていくラストですが、
この本はどんなラストを迎えるのでしょうか。
大ブタは、破壊し続けるのか、懲らしめられてしまうのか、それとも・・・?
このラストに、大人も思わず納得、ある時期にはツイッターでも話題になったそうですので
ぜひ本を手に取って読んでみてください。
朝読書の時間は、感染予防のため、授業スタイルで子どもたちは聞いています。
読み聞かせも、コロナ禍で2年以上ストップしていたため、久しぶりで緊張しているのも分かります。
それでも、小波のように「クスクス・・・」と笑い声が伝播していくのを見ると
同じ空気を共有していることが嬉しくなります。
今日のお話は、3びきのこぶただけのパロディでしたが3びきのこぶた、赤ずきんちゃん、おおかみと7ひきの子やぎ、全部のお話のパロディ版として
「おおかみだってきをつけて」という絵本もおすすめです。
おばあちゃんからいつも3つのおはなしを読み聞かせをしてもらっていたおおかみは、
その本を持ち歩いていつも気を付けています。
昔話を違う視点から見る、という絵本はなかなかありません。
いつも悪者のおおかみが、なんだか慎重で弱気で可哀想に思えてきますが・・・
ページの中に元のお話も織り交ぜてあるので(元話だけフォントが変わっています)
二人で分かち読みするのもおすすめです。
《小学校の読み聞かせワンポイント》
15分という短い時間の中で、配分に悩まれる方も多いことでしょう。
メンバーが一人であれば、6分ほどの絵本を2冊、長いお話を1冊など自由に選ぶこともできますが
複数で担当することになると一人3~4分ということも珍しくありません。
短い絵本を3冊連続で読むよりも、絵を見せずに読む朗読や素話を間に入れることを
おすすめします。
今は特に感染対策で、離れて座っていますから、絵本だと細かい絵まで見えない子がいるのです。
そんな時に朗読すると、教室の端に座っている子までストレスなく楽しめますし、
目をつぶってじっくり聴く子もなかにはいます。
今回、3びきのこぶたは朗読でしたが、絵が無くても子どもたちは集中してきいていました。
そのあとに絵本を持ってきたことで、さらに身を乗り出す子が多かったです。
よかったらお試しくださいね。
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