ふとイープラスのHPを見ると
ウィーン・フィルの来日公演チケット
「販売中」の文字が目に留まりました。

確か7月販売開始なのにまだ完売してないの?
と詳細を見たところサントリーホール公演は
さすがに完売ですが、川口と川崎はまだ結構
残席があるようでした。

数年前のアーノンクールとの来日公演は川崎も
含め発売日に完売でした。
(この来日公演は、ベートーヴェンの7番と
シューマンのラインのプログラムをサントリー
で聴きました)

天下のウィーン・フィルもチケットが残るとは
やはり不況の影響でしょうか?

それとも例年に比べて指揮者が有名じゃないから??

それとも往年に比べてウィーン・フィルのよさが
ここ数年失われつつあるから??
(もちろん、超一流のオケであることには変わりは
ないのですが)

かく言う私もチケットが残っていてもあえて買おうという
気にはなれませんでした・・・
高校2年頃からだと思いますが、剣道が
面白くなってきて熱中していたにも関わらず、
剣道は高校までにして大学に入ったらオーケストラに
入ろうと決心が固まってきました。

でも、オーケストラに入ってどの楽器をやるかと
考えると迷ってしまいました。

僕は音楽を聴いていて一番注目していたのは指揮者。

クラシック音楽を聴くきっかけになったのも”指揮者”
バーンスタインの演奏。

オーケストラに入りたいという思いを強くさせる
原動力にひとつになったのは”指揮者”の大友さん司会の
FM放送。

オーケストラで何をやりたいと言えば、指揮がしたい!
わけです。

しかし、楽譜もろくに読めない新入生がオーケストラに
入って「指揮がしたいんですけど」と言っても、
「どうぞお引取りください」と言われるのは明白です。

そのくらいは当時の私でも想像できたので、真剣に何を
やるか考え始めました。

最初、考えたのはフルート。その頃、ブラームスの交響曲第4番
を聴くようになって、4楽章のフルートのソロにあこがれたから
という極めて単純な理由。

次に魅かれたのはチェロ。チェロは曲というよりもオーケストラの
曲を聴いていて豊かなチェロの音に魅力を感じたのです。

ところが、あるとき、番組内で大友さんが
「チェロは指が短い人は弾くのがたいへんなんですよね~」
と仰っていたのです・・

実は私は小学校のとき野球をやっていてピッチャーを任されたこと
もあるのですが、指が短くてカーブが投げられなかったのです。

そのことがずっとトラウマになっていて、この話を聴いた瞬間、
チェロは除外になりました。

その数年後、私より指の短い人がバリバリ、チェロを弾いていることを
知ることになるのですが・・・

続く・・
高校生の頃、CDはほとんど1枚3,000円以上したため
聴きたい曲があっても少ないお小遣いで自由に買うことは困難でした。

そんなこともあってFM放送をよく聴いていました。

部活がないときは、日曜日の昼間、NHK-FMで吉田秀和さんが進行している
番組をよく聴いていました。
吉田さんの番組はひとつのテーマ、例えば、
指揮者のフルトヴェングラー、を数週間にかけてじっくり
やります。吉田さんの個性的な語りも毎週楽しみに
していました。
その他、確か「名演奏家を聴く」というタイトル
だったと思いますが、往年の名演奏家をこれもまた
何週にも渡って放送する番組もありました。
この放送で、フリッツ・ライナー、シャルル・ミュンシュなど
当時は全く知らなかった指揮者を知るようになりました。

その頃、特に楽しみにしていたのは、日曜の夜に
放送されていた番組です。
(タイトルはサンデー・クラシックとかそんな感じだった
と思います)
この番組は指揮者の大友直人さんが進行されていて
大友さんのプロの指揮者からの視点のお話が毎回とても
面白かったのを覚えています。
例えば、
 「指揮者はお客さんにお尻を向けてるからお客さんの
 プレッシャーはあまり感じないけど歌手なんかは
 大変だと思う」
とか、放送した演奏についても素直な感想をお話されるのが
印象的でした。例えば、バーンスタインの第9は終わった後、
 「すごい演奏ですねぇ。第3楽章をこんな止まりそうに
 なるくらいゆっくりはできないですよ」
のような感じに。

大学に入ったら今度こそオーケストラで楽器をやろうと
決心したのも大友さんのこの番組の影響によるところが
大きいです。

3年前にご縁があり六本木男性合唱団倶楽部に入団しました。

先日、団長である三枝成彰さんの新曲をサントリーホールで
歌いました。そのときの指揮者が大友直人さん(オーケストラは
新日本フィル)でした。

高校生の頃、ラジオ越しでしか接することのできない雲の上の
ような方と共演でき、何だかとても不思議な感じがしました。
共演したといっても素人の私にとっては大友さんが雲の上の
人であることには変わりはないですが・・・