高校3年の時、音楽雑誌を読んでいるとバーンスタイン来日の
ニュースが出ていました。

記事によれば、若い音楽家のための音楽祭を札幌で来年新たに
開催すること。同時にロンドン交響楽団と共に東京・大阪で
演奏会を行うとのことでした。

音楽祭は元々、北京での予定が札幌に変更になったとあり、
しかも会場が以前住んでいたところのすぐ近くであることも
判明しました。

ご存知の方も多いと思いますが、この音楽祭はPMF
(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)といい
現在も続いています。

PMFのHP

当時は受験勉強に明け暮れている時期でしたが、大学に合格して
オーケストラに入って、バーンスタインを聴きにいくぞと
随分気合が入りました。

(母には別に浪人したって聴きにいけるじゃないと
あっさり言われましたが・・・)
小澤征爾さんが食道ガンの治療から復帰されました。



髪が以前より白くなった感じもしますが、思ったより
元気そうで安心しました。

75歳の小澤さんですが、指揮者としてはまだまだこれからだと
思います。

健康に留意しつつ、素晴らしい演奏を聴かせて欲しいです。
オーケストラで何をやる その1の続きです。

チェロは指が短い自分には弾けないと思い込んでしまった
私は再びどの楽器に挑戦するか白紙に戻ってしまいました。

そんな時、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータに
出会いました。

高校時代、今まで聴いたことない新しい曲に出会い何度も
衝撃を受けましたが、特にこのバッハは特別なものでした。

それまで聴いてきた曲は地上の音楽、バッハのそれは何か
宇宙の音楽という感じがしました。

人々が感じる怒り・悲しみ・喜びのような感情や肌で感じる
感覚などをすべて超越して真空の世界が広がって行くような
イメージです。

そんな曲をたった1本のヴァイオリンで表現してしまうバッハの
すごさとヴァイオリンという楽器に魅かれるようになっていきました。

一方で実は当時、ヴァイオリンの音があまり好きではありませんでした。

美しい音だなと思うときもありつつ何か硬すぎて耳障りに感じることも
ありました。

ところが、あるヴァイオリニストの音を聴いて、今までのヴァイオリンの
マイナスのイメージがすべて飛んでしまいました。

そのヴァイオリニストは、アルテュール・グリュミオーです。

彼の美しいヴァイオリンの音を聴くことでますます、ヴァイオリンに
魅かれて行きました。

そして、大学に入ったらヴァイオリンをやろうと決めたのです。