こんにちは。ぼくまんです!
今回はかつて行われていたプロレスの特殊な興行である
「ハッスル」と「マッスル」についてお話します。
まずはハッスル。
ひところ一世を風靡したPRIDEを主催する事務局が手掛けた興行です。
ガチガチのセメントマッチであるPRIDEと対極のエンタテインメント路線でした。
ベビーフェイス側の小川直也はちょっとアレでしたが、
ヒールの高田総統は絶大な人気がありましたね。
最後のシメに行われる「ハッスルポーズ」はプロレスの枠を超えたブームとなりました。
枠を超えるという点では、レスラーではないタレントの参加も画期的。
当時売れっ子だったレイザーラモンHG。
逆に出ただけでブーイングだったRGの方が今は人気があるから分からないものです。
グラビアアイドルのインリンも華を添えました。
そして瞬間的ながら最も盛り上がったのは、狂言の和泉元彌でしょう。
何しろ日刊スポーツの一面を勝ち取りましたからね!
プロレス興行でスポーツ紙の一面なんて、近年ではお目にかからないですから。
ただ結果的にこの時がピークだったのか、ハッスルは静かにフェードアウトするのです。
続いてはマッスル。
DDTのマッスル坂井(現:スーパーササダンゴマシン)主催の自主興行という、ハッスルと比べると資本的には乏しかったもののまぁ凄かった!
「行こうよ! プロレスの向こう側!」とのキャッチコピー通りでした。
この興業からアントーニオ本多や鶴見亜門、そして今をときめく「純烈」リーダーの酒井一圭を輩出しました。
当時はレイザーラモンHGのパクリキャラをやらされていましたからね…
そして感動すら覚えた演出は「スローモーション」です。
試合の佳境になると葉加瀬太郎のエトピリカが流れて全員がスルーに動く。
VTRで補足説明が入って、カウントギリギリで切り返す。
ホントに面白かった!
マッスルはプロレス関係者のみならず、演劇関係者やサブカル雑誌でも絶賛されていました。
※いかがでしたでしょうか?
格闘技ブームの隙間を縫うようにして突如現れたハッスルとマッスル。
残念ながら今はどちらも行われていませんが、またこのようなワクワクする興業があれば良いなと思います。
ではまた!