秘密の花館(ひみつのはなやかた) in 自由が丘 | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・秘密の花館(ひみつのはなやかた) in 自由が丘

 

斎藤です。

 

すみません、このところ

予約投稿日のミスが多くて、、、

 

昨日の分は

23時頃アップしました。

よろしければどうぞ。

 

さて、

 

昨日は、社中展の当番のあと

 

秘密の花館(ひみつのはなやかた) in 自由が丘

に行ってきました。

花の教室 花綴り 草月流いけばな 有志
日時 2024年2月24日(土)14時から17時半(最終入場17時)
会場 レスピラール 世田谷区奥沢5ー9ー5

 

展示期間が3時間半のみという

画期的ないけばな展です。

 

短時間で勝負するだけに、

 

準備は入念に、意識を集中して

取り組まれたそうです。

 

いけばな展のテーマは

「白雪姫と7人のこびと」です。

 

ということで、

 

ここからは私の妄想をまじえて

すすめます~

 

藤巻 芳紅(以下、敬称略)

黒竹、ひょうたん、

ニューサイラン、和紙

 

白い服をまとった白雪姫です。

 

かわいらしいひょうたんが、

姫のあどけなさを感じさせます。

 

 

藤巻 芳紅(以下、敬称略)

キウィのつる、ひのき、ヒヤシンス

 

こびとたちが隠れていますよ~

経木って

こんなにクルクルにできる?

 

かんなくずだそうです!

 

おぉ、こういう素材も

いけばなになるんですね。

 

 

秘密の花館に足を踏み入れます…

ふつうのリンゴすら

毒々しく感じられてしまう(笑)


 

佐々木 恭子

そうそう、7人のこびとが

靴をていねいに

履きそろえるはずがない(笑)

 

そうそう、会場では

こびとさんにもお会いしました。

 

こびとに扮している

いけ手の方たちは

 

花飾りをされていて

かわいいこびとでした~

 

でも、恥ずかしがらせたら

悪いなぁ、、、

 

撮るのは自粛しました(笑)

 

 

藤巻 芳紅

こでまり、百合、

ニューサイラン(赤)、

グロリオサ、ダリア、姫リンゴ

 

祭壇の花は、

王妃と白雪姫のせめぎあいを

暗示するかのようです。

 

白雪姫と7人のこびとの

ストーリーの幕開けです。

 

 

今田 弥生

(チューリップ、菜の花、漂白花材)

 

白雪姫らしい

かわいらしい敷物です。

 

無造作にならべているようにみえて

無駄がなく、

 

こまかなところまで

意識が行きとどいています。

 

作った方、いえ、こびとさんに

お聞きしたら、

 

菜の花1つにしても

このときのために

入念な準備をされてきたそうです。

 

 

小笠原 典子

S字型の花器は

春の小川の温みにぴったり。

 

三連休のうち

この花展の日だけ晴れました。

 

とっておきの陽ざしをあびて

チューリップがうれしそうです。

 

 

三村 陽子

蔓梅擬、はす

 

王妃の計略その1、腰ひも。

 

禍々しいはずの場面が

うつくしく見えるのは

 

植物とこびとのなせる

わざでしょうか。

 

 

今田 弥生

カンガル・ポー、トキワガマズミ、

パームボード、グレビレア

 

王妃の計略その2、毒の櫛。

 

白雪姫にしのびよる魔の手が

影によって

忠実に再現されています!

 

 

佐々木 恭子

わかめ、ジュズ玉、あじさい、和紙

 

王妃の計略その3、毒リンゴ。

 

こびとたちが悲嘆に暮れて

泣いています。

 

でも、この流れるラインは

「わかめ」製なんですね。

 

このユーモアのバランス感覚が

たのしい。

 

 

玉木 千春

和紙、画用紙、アクリル絵の具

 

白雪姫は目をさまし、

王子様と

幸せに暮らしましたとさ。

 

めでたし、めでたし。

 

白い花を模した紙が軽やかで

いっそう幸せそうな気分に。

 

 

それでは、白雪姫の

部屋をのぞいてみましょう。

 

棚飾り。

 

 

小笠原 典子

かわいらしい化粧道具です。

 

ミニアチュールで表すところが

あぁ、なるほどと唸らせます。

 

 

三村 陽子

ネモフィラ、万作、フリージア、

アリウム ブルーパフューム、

小手鞠、グロリオサ

 

色と色のひびきあいが楽しい。

 

白雪姫も

いけばなをするんですねぇ。

 

やっぱり

草月流なんでしょうか(笑)

 

 

今田 弥生

パンパスグラス、万作、

チューリップ、アネモネ、

雲竜柳。

 

ダイナミックな作品ですが、

足もとに目を移すと

白雪姫のお顔に似て

かわいらしい。

 

 

三村 陽子

カラー、アレカヤシ、

ニューサイラン、あじさい

 

この雰囲気は、

すずやかな瞳、鼻筋の通った

王子様でしょうか。

 

 

藤巻 芳紅

しょうが、姫リンゴ、にんにく、

ピーマン、ヒヤシンス、長ねぎ、

そらまめ

 

心配そうに眺めるこびとたち。

 

・・・あ、でも白い物は白雪姫と

いけ手が仰っていましたね(笑)

 

 

上江洲 佳代

ゆきやなぎ

 

ここからは結婚式のシーン。

祝福のライスシャワーです。

 

ユニークな花器ですね。

このふしぎな形が

メルヘンの世界にいざないます。

 

 

片山 光葉 

冬から春へ。

 

これからの二人の門出に

ふさわしい春の日に、

 

草も木も花咲きみだれ

祝福します。

 

 

三田村 理紗子 

座られるのは

王子様と白雪姫でしょうか。

 

素朴だけど誠実な二人。

 

誰が袖屏風のように

主人公は登場せずに、調度品から

人となりをイメージさせます。

 

 

わたしのイメージは以上です。

 

途中、わたしのストーリーが

破綻しかけましたが、

 

なんとなく辻褄はあったかな(笑)

 

 

展示期間が3時間半のみという

いさぎよさに

 

早いけをしているような

 

いけ手の一気呵成の勢いと情熱が

表現されたいけばな展でした。

 

短期集中のぶん、

 

観客といっしょになって

いけばな展を楽しみつくす。

 

こういういけばな展が

 

いそがしい現代に

求められるのかもしれませんね。

 

 

いけばなの先生をしています。
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いつも温かく見守ってくださって
ありがとうございます。