花展2023 「400年の川崎への想い」 川崎アゼリア サンライト広場 | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・花展2023 「400年の川崎への想い」 川崎アゼリア サンライト広場

 

斎藤です。

 

週末は

川崎駅のサンライト広場へ!

 

テーマ:「400年の川崎への想い」

    ~東海道川崎宿起立400年~

期 間:11月25日~26日

会 場:川崎アゼリア サンライト広場

 

今年で5回目、

川崎市主催のいけばな展です。

 

わたしの所属する

川崎市茶華道協会、高津文化協会の方が

出品しているので行ってきました。

 

川崎市主催だけあって、

 

学生さんたちの花席も

設けられています~

 

まず、学生さんたちの作品から。

 

カリタス女子中学高等学校 華道部

ウンリュウヤナギ、ダリア(赤・白)、

ユリ、オンシジウム、ドラセナ、ヒペリカム。

 

 今も昔も変わらない川崎宿の秋

 川崎宿をイメージする上でイチョウに

注目しました。

 イチョウは生きた化石と言われるため、

400年前の川崎にも同じ紅葉が見られた

のではと考えたからです。今回はそのイ

チョウの紅葉をヒペリカムでイメージし

ました。

 

そう、今年はまだ、

イチョウが紅葉してないですよね、、、

 

でも、色数がおさえたことで

上品で大人の雰囲気となりました。

 

黒い花器にひときわ映える

ダリアの花とヒペリカムの紅葉。

 

秋にぴったりな作品です。



桐光学院中学高等学校 華道部

秋の旅人

 活発でありながらも旅人を癒す宿場町の

ように鮮やかながら心落ち着く花々を取り

入れて表現しました。竹かごは旅人の背負

うものをイメージしており、川崎宿を訪れ

た人々は、秋の美しい植物に心を奪われます。

 

文章をとおして

テーマから作品世界へと

誘われていきます。

 

秋ならではの菊や紅葉を

たっぷり つかいながら、

 

籠や草履の温かな色が

見る方のこころを

ほっとさせてくれます。

 

 

法政大学第二中・高等学校 茶華道部

谷渡り、カサブランカ、グロリオーサ、

オンシジューム、サルフレア

 

両手を広げて

 一生に一度しかない青春時代を過ごす今、

様々な束縛からついに解き放たれた!

 そんな喜びを胸に、いけばなで表現しま

した。大勢のお客様を迎えられる喜びと、

未知の世界に飛び込んで行く躍動感が伝わ

れば嬉しいです!!

 

この勢いのある文章を考えたのは

男子生徒かな(笑)

 

白いものがふわりと浮かぶ背景にも

ワクワクする躍動感があります。

 

 

川崎市茶華道協会 德安 興(以下、敬称略)

リュウボク、コチョウラン、

ユリ、サラシビロー、

ブルーベリー、イイギリ

 

川崎宿は400年、花は日本人の心に

根差した思いを形にして約550年。

その歴史は大部分が重なります。

相互に秘める和の心。大事にしていき

たいと思います。

 

今月はじめに第1回川崎市役所

エントランス迎え花をいけられ、

 

大活躍されている理事長さんです。

 

華やかに、雄大に、

力みなぎる作品から

 

わたしも、植物のもつ

いのちの元気をいただきます。

 

 

川崎市茶華道協会 上野 静勝

せっか柳、ハラン、ユリ、

アイリス、ストロベリー

 

世代を越え継承された

川崎の歴史と文化

若い芽もいっぱい!

「柳」のように

伸びやかで しなやかに

弾むリズムで羽ばたこう!

 

書かれた文章から、

いけた作品からも

 

その人懐っこい元気な笑顔が

おもいうかびます。

 

高津区文化祭では

 

いけばな展の進め方について

計画段階から

たくさん教えていただきました。

 

いけばなをとおして

地元の方とも交流できた1年。

 

いいものですね~

 

あ、今年を語るには、まだ早いか?(笑)

 

 

川崎茶華道協会 熊谷 清風

ハンノキ、キイチゴ、シャガ、

ヒペリカム。コギク、センリョウ(葉)

 

 風景を描写するいけ花が好きなので、

季節の移ろいの一コマを活けています。

 

今年の街は

紅葉がきれいかもしれないな。

 

すこしずつ紅葉していく

樹々をみながら

 

この作品のような紅葉を

思いえがきつつ

 

心待ちにしています~

 

 

川崎市茶華道協会 藤倉 清佳

ヒカゲカズラ、グロリオサ

 

「400年の川崎への想いをこめて」

 東海道の宿場町として設置された

川崎宿、起立400年おめでとうござ

います。

歴史を積み重ねてきた川崎、未来へ

と発展する希望を作品に込めて制作

しました。

 

積み重ねられた歴史を

ヒカゲカズラの3層に託し、

 

明るい希望を

ふわりと浮くグロリオサに託す。

 

あ、こういう思いが

込められている作品なんだ。

 

文章をとおして

作品が より親しみのあるものに

なっていきます。

 

 

川崎市フラワーデザイン協議会 田邊 昌美

オンシジューム、とるこききょう(八重)、

ポンポン菊、かすみ草、

造花 ミニひまわり、

ウクライナの国花、国旗の色

 

 毎年開催されます花展、今回は東海道

川崎宿起立400年記念と重なりとても

嬉しく思います。ロシア、ウクライナの

戦争が続き他の国でも起きております。

平和を祈りながら心のやすらぎを求めて、

花を活けさせて頂きました。

 

今年はいくつもの花展で

平和への思いをこめた作品を

拝見しました。

 

作品を通して

周囲に語りかけ、訴えかける。

 

そういったいけ方も大切だなと

気づかさせていただきました。

 

 

高津区文化協会 長谷川 紫穂

リメイクフラワー(古布遊び)、

カサブアンカ、百合、テッセン、アイビー。

温故知新テーマ

(翁)能面

 

 温故知新-むかしのことや物を大切に

すること。再び蘇る新しいものを生みだ

していくこと。先人の残された歴史に思

いを寄せてリメイク(再生)フラワーを

考えました。古布遊びとして古い布や着

物が花に生まれ変わります。

 

お茶に、お花に、裂にetc

さまざまな分野でご活躍される

パワフルな先生です。

 

お歳をうかがうと

「えーっ、とてもそう見えない!」

 

この方のまわりは

いつも雰囲気を明るい。

 

こういう年の取り方って

あこがれます~

 

 

中原区文化協会 古家 賀苑

自作花器、サラシタレクワ、

ローズヒップ、アンセリューム、

モンステラ

 

 誰もが文化芸術に親しんでいる町、その

活動が自由に出来る町、川崎です。明るく

あざやかに重なり合うあたらしい川崎を生

みだして行きたい想いをいけ花で表現しま

した。花は人間を安らかにして笑顔に成り

平和に成ります

 

老若男女を代表するような花材が

 

ローズヒップでえがかれた

四角い額縁の世界のなかに

 

1つにとけあいます。

 

街の公園では「ここは昭和か?(笑)」

と思うくらい

 

多くの子どもたちが

あそびまわっている川崎。

 

わたしも若い方に花を伝え

希望のあふれる

平和な世界にしていきます。

 

 

 

「400年の川崎への想い」という

テーマをもとに作品を制作し、

 

いけばなをいっそう

生活に寄り添うものとしていく。

 

こういう展覧会もあるんですね。

 

そして、、、

 

何年か先には

わたしにも当番がまわってくる!?

 

そんな妄想に

ちょっとドキドキしながらの

いけばな展めぐりでした(笑)

 

 

お花の先生をはじめました。
くわしくは下記からどうぞ。

いつも温かく見守ってくださって
ありがとうございます。