速活けをする意味はなんでしょうか? | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

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花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・速活けをする意味はなんでしょうか?

 

斎藤です。

 

わたしは、速活けって苦手です。。。

 

ふだん、花材を抜いたり挿したり

あぁだこぅだ、いろいろ試すので、

 

あっという間に1時間たってます。

 

でも、たまに

「今日は速活けですよ」と

いうお稽古もあります。

 

速活けでは、

いろいろ試す時間ははないです。

 

考えずにぱっと活けるので、

こんなんで上達するんだろうか

 

と不安になったりします。

 

蒼風先生は速活けについて

どう仰っているのでしょうか?

 

 

いけばなは、なんといっても
数多くいけないと
腕はあがってきません。

 

丹念なことや、

ぎりぎりまで突きつめた仕事も大切ですが、
しかしそれだけが

いけばなの勉強ではないのです。

 

数をこなしてこそ早められる

上達のチャンスを、

みすみす逃してはなりません。

 

手がなれて親しむと、
そこに魅力のあるいけばなが
生まれてきます。

 

花が手に親しんでいない、
いうことをきかない。

 

そこでひねくりまわしているうちに、
花の生気が失われ、


できた花の姿もいじけたものに
なってしまうのです。

 

「勅使河原蒼風-花材-春・夏
 草月テキスト」より引用。

 

上達方法には2つあります。

頭で考える、手を慣らす。

 

どちらも大切ですが、

後者の方がより大切なんですね。

 

「速活け」の経験で

ふと気づいたことがあります。

 

高島先生に教わっているとき

高島先生の許可を得て、

假屋崎教室に1年間通いました。

 

今はどうかわかりませんが、

当時は1時間半で

3作品活けることになってました。

 

最初のころの作品

 

1年たったころの作品

 

当時は、速活けを続けるにつれて、

だんだん下手になっていくように

感じました。

 

でも、並べて見てみると、

 

作品の姿が、

よりバラエティにとんでいます。

 

上達しつつあるんですが、

まだわざがついて来られず、

右往左往している状態です。

 

いま振り返ると、

速活けで上達していました~

 

手を動かすことって

大切なんですね。