ブラジルで盛んなスポーツは何ですか?
っていう質問をよく授業で生徒にするんですが、「サッカー」は間違い。ブラジルという人口2億人の国と、アルゼンチンという人口5000万人の国がサッカーで常に好試合を繰り広げるとしたら、「1人当たりのサッカー熱」みたいなものを考えるならば、アルゼンチンの方がブラジルより4倍サッカーが盛んってことになりませんか。
生徒たちが非常に苦手とするのが「実数」と「割合」の観念。この考え方がないので、実は統計学という理系の学問である地理という科目を教えるのに、ボクは非常に苦労しています。
で、こんなことを考えてるのはボクだけかと思ったら、ホント、どの先生もみなさん実数と割合の違いを教えるのには苦労しているようで。子どもたちにはこの感覚ってないのかな。
「○割引き」とか「○%ダウン」という言葉に魅かれて、欲しくないものまで買ってしまい、結局お金がなくなっちゃう人はボクら世代にもいるから、決して若い世代だけの問題でもないか(笑)。ちなみにボクは最近は本当に欲しいものだけを、定価でもいいから一つだけ買うようにしています。それを意識するようになったら、お金がたまるようになってきた(笑)。
さて、それはともかく、なるほどWBCにおいては日本という人口大国が勝ち抜け、キューバや台湾といった人口小国は残念ながら2次ラウンド敗退。もちろん人口規模に結びつけるのは強引でしょうが、でも選手層の厚さが日本が勝った理由の一つであることには間違いないでしょ。その点、やはり人口小国であるにもかかわらず、勝ち抜けたオランダって実はかなり野球熱の高い国なんじゃないか。なんでもカリブ海の方にかつてオランダ領だった小さい島があって、そこの出身者が代表チームには多いみたいですね。その島の野球熱たるや、想像を超えるものがあるのではないでしょうか。本当に「野球が盛ん」な島なんでしょうね。
その点、もう一つのグループでは人口大国アメリカが敗退したことは非常に衝撃的な事件と捉えるべきでしょうね。「3億人」の選手層を持っているはずなのに。だからこそ逆に勝ち抜けたドミニカとプエルトリコが異常にスゴい!ドミニカは人口1000万人、プエルトリコは人口4000万人。ちなみに大阪府900万人、福岡県500万人。
ドミニカにしてもプエルトリコにしても、日本より10倍以上野球が盛んな国ってことですよ。人口大国日本は彼らに勝って当たり前であるだけでなく、本当に野球を愛している彼らに対して敬意を持って戦わなくちゃダメってことですよ。アメリカが敗退したことを残念があるマスコミの風潮もあるようですが、逆にドミニカやプエルトリコが注目される機会も少ないのだから、そうした国が脚光を浴びるWBCには大きな意味があるというわけです。
おっと、結局何が言いたかったかといえば、つまり「実数」と『割合」は意識しろよってことですよ。冒頭の質問?あ、あれはボク的には「F1」ですね。我々世代はネルソン・ピケと、そしてもちろんアイルトン・セナでしょ!