美味いもの日記 2020年2月26日                     シウマイ弁当@自宅 | 美味いもの日記

美味いもの日記

ボクの好きなお店

明るいニュースが少ないこの頃。
そんなこの頃だけど、いろんな意味で素晴らしいなと感じたニュースがこれ。
 
騒ぎの渦中のクルーズ船に崎陽軒がお弁当を差し入れたこと。
こういうのって企業の心意気であり、存在意義だと思うのです。
 
 
素晴らしいと思ったのがその意思決定の速さ。
結果論で後からどうのこうの言う人はいっぱいいますが、あの状況のなかであの意思決定ができるのはすごいなと。
ボクの中で崎陽軒という企業へのリスペクトが2倍になりました。
 
この夜は「今日は疲れたから作りたくない」という奥さんからのLINEが。
パッと思いついたのがこの崎陽軒。
奥さんも大好きですし、これなら相談なく決めても揉めることはありませんから。
 

 

「崎陽軒のシウマイ弁当を買った」とLINEしたら奥さんはニコニコで庄助を連れて駅までお迎えに。

(疲れていて動けないのでは?疲れているように見えないとは突っ込めず、笑)

 

さあ、食べましょう!

 

 

みんな大好き、崎陽軒のシウマイ弁当。

このシウマイ弁当っていくつ売れていると思いますか?

 

 

その数、1日に23,000個!!

お弁当が860円なので860円×23,000個×365日で計算すると約72億!!

崎陽軒の2018年の年商が245億なので約30%の売上を占める。

もうすごいとしか言いようがない。

 

 

1954年に発売されたこのシウマイ弁当。

今年で66年ということになる(凄)

 

少し前のことだが、とあるお嬢さまから出張に行く際に美味しい駅弁はないかと聞かれた。

ボクは即答でこのシウマイ弁当をオススメした。

彼女は崎陽軒の名前は知っていたがシウマイ弁当は食べたことがないという。

 

行きの新幹線の中でこれを食べた彼女。

翌日の帰りの新幹線でも出張先で買って食べながら帰ったそうだ。

後日彼女から来た連絡では「いやあ、ビールに合いますね」

飲みながら食べたんだねと返したら500㎜缶を2本と返ってきました。

 

また後日彼女からメッセージが来た。

実家に帰省した際にシウマイ弁当の話をしたらお父さんが大好きで「なんだ、食べたこと無かったのか?」とニヤニヤしながらも得意気にシウマイ弁当の蘊蓄を語ってくれたと。

その会話を聞いていた妹が興味津津になりその場でスマホでポチっと何種類か買ったそうだ。

 

「ビールに合うねという妹に『シウマイ弁当は冷めても美味しい〗と力説しちゃいました」って。

 

後日、家族でシウマイを食べながらお父さんの蘊蓄がまた続いたという。

(シウマイという表記は当時の社長の方言がなまったものだったとか)

なんとも微笑ましい光景が浮かびます。

なんだか自分がとてもいいことをしたような気分にもなりました。

 

66年目のお弁当が新しいファンを作り、そしてそのファンがそれを広げるという企業としては理想的なサイクル。

 

 

大勢のファンがいるこのお弁当。

ボクが下手な解説を加える必要はないのだけど、66年の歴史の中でどれだけの工夫や改良があったのだろうと思うとリスペクト以外にない。

横浜の方が誇りに思う気持がわかります。

 

 
お時間がある時に「崎陽軒」とか「シウマイ弁当」で検索してみてください。
このお弁当の向こう側にあるいろんなものが伝わります。