暖簾をくぐるを先客が2名。
1名(男性)はゆっくりとビールを飲みながら野球観戦。
もう1名(女性)は仕事の書類と思われるパワーポイントの資料を見ながら慌ただしい夕食。
いろんな食事のシーンがありますね。
まずはビール。
キリンのラガーが出てきて「さすがはたまき」だとそんなことに喜ぶ^^
まずはビールに餃子。
黙ってビール⇔餃子を繰り返すのは至福の時間でもある。
ああ、ホッとする。
こちらのご夫婦の作り出す静かで穏やかな空気感が好きだ。
ボクは疲れると一秒でも早く家に帰りたくなるのだが、ここは油断すると腰が落ち着いてしまいそうだ。
この日はサムライジャパンの国際戦をやっていた。
いつかイチローにサムライジャパンの監督を引き受けてほしい。
そして、彼がサムライジャパンで体現したことを引き継ぐ次世代の選手の出現を待望します。
パワーポイントの資料を読んでいたOLさんが舌打ち。
そして、赤ペンで何やら記入している。
そして、スマホの着信に気がついてスマホを見てニッコリ。
良かった、笑顔を見てボクまでホッとしました。
腰が落ち着いてしまいそうなことに気がついて「いかん、いかん」
無理にでも〆にしないといけないと自分を急かす。
この日は中華丼を食べると決めていました。
kobakenjumpさんが記事にされていた中華丼が食べて見たかったのです。
で、「中華丼」とオーダーしたらkobakenさんと同じような反応が。
ご主人「うちのは醤油味ですが、いいですか?」
奥さま「うちのは魚介、肉などそんなに入っていないやつなのですがそれでもいいですか?」
こういうところもこのお店の好きなところです。
そして、中華丼。
これ、500円なんですよ。
優しい醤油味、ボクは大好きです。
このご夫婦の味だと感じるとなんとも伝わるものがある。
ボク的にはリピート確定です。
野球を見ながら日本の野球も変わったと思う。
ボクが一番感じるのは微妙に動くボールを操る投手が増えたこと。
間違いなくメジャーの影響でしょうね。
ボクが忘れられないのは松井秀喜選手がヤンキースに入った一年目。
当初はメジャーのボールに対応できなくてマスコミにあれこれ書かれていた。
その時に”揺れる速球”という表現に触れ、神秘的なものにすら聞こえた。
いまや、揺れる速球は日本人投手も投げますね。
まだ、お腹に隙間があったのでラーメン。
380円は東京ではありえない価格。
23区内でこの価格はありがたいの一言。
そして、このお店らしい優しい味わいでもある。
お客さんも落ち着いてお母さんはじっと立っていたので、前々から聞いてみたかったことを聞いてみた。
「こちら、何年くらいご商売をされているのですか?」
お母さんはにっこり笑い「えーっと、46年目かな」と。
今年53歳のボクには46年の重みがすこしはわかる。
思わず「ボク、このお店のことが大好きなんです」と言ってしまった。
言い終えてちょっと照れたのは異性に告白した気分とすこし被ったからかも(笑)
お母さんはちょっと照れてました^ ^
kobakenさんは「また一つ人の背中を眺めながら食べる中華屋ができた。」と書かれた。
ボクにとってもそんなお店です。
そして、お店を出るボクにガムをくれたのだ。
忙しいこの頃ですが、癒された一時間でした。