最近通っている病院、病院とは思えない作りで内装もホテル?と勘違いするほどの素敵さです。
けど、なんだかとても使い勝手が悪く感じます。
手がけたのは設計士が全て女子、これからは女子の視点が大切と言っている
結構名の知れたデザイン事務所。
大元は住宅メーカー。
このデザイン事務所のモデルルームはとても素敵と噂を聞いていて
住宅おたく化している私としては、1度必ず見に行こう
と思っていたのです。
それだけにこちらの会社の名前もしっかりと覚えていました。
そして、そのデザイン事務所が積極的に病院のデザインもしていると知り
へ~~と感心していた矢先、今通っている病院も手がけたことを知り
・・・・・・・・・。
なんだかがっかりしてしまったのです。
病院と言うイメージを払拭するデザインは素敵だと思いますが、
先にも書いたようにとても変なのです。
作りと動線がとても変で使い勝手が悪いのです。
私が一番長く就いていた仕事が医療事務で
それなりの中規模の病院に7年いたこともあり、
病人がどういう動きをするとか、
どういう具合でやってくるとかをよく知っているつもりです。
だからこそあえて言ってしまいますが、
とても病人目線で設計されたとは思えないものでした。
ホテルとしては完璧なんだけれどな~~。
例えば、会計や受付の前の椅子。
これはまさにホテルのロビー状態。
数は少なく1人かけソファーばかり。
それもまばらに配置されています。
でも、これもよくないと思うのです。何故なら、病院には
付き添いの人も一緒に来るわけで、
その付き添いの人は具合が悪い人を支えたりしてくることもあり、
待っている間、肩を貸してあげたり
子供だったら膝まくらをしてあげたりするわけです。
けれど、こんな一人かけソファーではそれもできない。。。
おかしい~~~。
それに自分の順番が分かるように受付カウンタの上に設置された電光掲示板。
椅子がそちらを向いていないのだから
見えません!!
また受付があるフロアー内にオープンカフェがあります。
これも感染予防的にはどうなのか?
と少し心象が悪いです。
咳やくしゃみをしている人達の合い向かいで
軽食やお茶をする・・・・・・。
なんだか落ち着きません。
それに受付機の位置も大混雑するでしょ!
と言うところにおいてあったり、
おしゃれに拘ったせいか
機能性がかけてしまったと感じます。
全体的にそうです。
わかりづらい。。。。。。
一昔、デザイナーズマンションや住宅は
美を追求するだけで使いづら言われたけれど、
その病院バージョンな気がしました。
このデザインをした設計集団の中に1人でも長く病院に通っていた人がいたのでしょうか?
1人でも病人の心理を理解している人がいたのでしょうか?
疑問です。
どんなこともそうですが、
やっぱり、本当にターゲットにする人の立場に心底たって
もの事に取り組んで行くということが一番なのではないでしょうか。
データーとかでは分らない生の声を聞き
ことに当たって行くことが大切なんだと感じる出来事でした。