10月16日に事務所の改装工事が終わり、その夜に宇都宮に向かい、レース。
レース後は、事務所移転作業と柱状業務、そして家事育児でバタバタ!・・・のまま、翌週には実業団レースにも出た、という毎日ですので、合間をみて続きを書こう!と思っているものの、目の前にある作業を優先している今日この頃。でも覚えているうちに書いておこうと思っています。
スタートの時間がやって来ました。
ヘルメット事件があって、予定よりアップ時間は無くなってしまったけど、時間があっても準備することはそう変わらなかったと思う。
緊張しないはずの私が、珍しく緊張しているなあ~と感じた。
ナーバスではないんだけど、やってやるぜ!!!ってアゲアゲ↑な感じも湧いてこないのだった。
レース前は大抵、この、やってやるぜ!が舞い降りてくるんですが、来ないなあ・・・。
スタートラインは最前列は取られてしまったものの、2列目に入ることができた。
4月の修善寺大会では、ぼーっとしていたら最後尾になってしまったので、スタート直後先頭から離れてしまい、反省。今回はなんとか上位陣が1列目、その後ろに陣取れました。
5分ぐらい前に大会MCのひとり、旧友のシラトタロウ氏が私を見つけて駆け寄ってくれた。
彼もこの1週間前にハワイのアイアンマンをいい歳こいて10時間切ってきたばかり。
同郷で同い年、デビュー戦も同じだったかな?国内外のレースを転戦した仲間だ。
「お互い、何してんねん?!」と笑いながら写メをとる。
トップ選手らに、「余裕ですね、」と笑われる始末。
実は、ポケットに携帯入れてたので、スタートする選手しか取れない位置で写真を撮ったりもしました。
決して余裕なんじゃなく、初めての大会なので記念にとっておきたかっただけです。
その写真、先日から探しているのに無い(泣)。
てな訳で、ようやくスタートラインに立て号砲が鳴りました。
心のうちは・・・やっぱり、「やってやる!」にはならなくて・・・だいじょうぶかな私という気持ちだけ。
人生初挑戦なので仕方ないですかね。
せめて自分にあきらめることなく何とか完走したい。
応援に来てくれたみんなに最後まで頑張った姿は最低でも見せないと!という気持ちで走り始めました。
スタートから約1kmだらだら登り。
登りながら林道に向かってコーナーが続く。
密集しているので誰かが引っかかったりよろけたら巻き添えを食らう状況。
自転車レースは場所取りゲームでもあるので、とにかく自分の位置を確保しながら全体の動きを見ながら走ることが大事だ。
一人でタイムを出すことが重きのトライアスロンとは主旨が違う。
知らない選手と走った経験が少ない私としては、後方はどうあれ自分の前でよろけないでよ~!と念じるばかり。
ここまで来たのに、しょっぱなの巻き添え落車なんて哀れすぎますからね。
で、1kmいよいよ古賀志の登りに入る。
標高差200m弱を800mで一気に登りきる!
予想通り速い!けどここは食らいつかねば!!!
速いけど何とか行ける速さだ。
3週間前下見に来た時は、こんな坂レースでよう走らんわ・・・・と半泣きで意欲喪失していた私からすれば、何とかちぎれずに集団で走れている自分の自己満足的な成長ぶりがちょっと嬉しかった。
普段周りに速い女性選手がいないし、レースにも出ないので、一体みんなはどんな速さで走るのか全く未知数だった。
頂上到達時まで先頭グループについて行けた。
後ろは見ていないが、多分ここでかなり振り落とされていたようだ。
このレースは、ちょっとばかし走れる、だけでは完走するのは難しい。
一気に2km下りコーナー連続のテクコース。
結局のところ、下見は落ち葉と枝、前日は緑のコケに阻まれ、まともに走るのは今が初めて!
オーマイゴット!ですよ。
ゆっくりだと下れたが、いきなりレースのスピードで走るのはコワイ・・・!
登りも心配だったがこのくだりも心配の種だった。
ヒイ~!!離される~!!置いてかれるのは嫌だあ!
現役時代は毎週レースに出ていたので、感覚的に慣れる。
もともと下りが怖くなかったせいもあり、下りに関する心配事は皆無だった。
しかし、ブランクも17年あると、前のように突っ込めなくなってきた。
下り好きだったのに、心が守りになってきている自分。
もしこけたらあしたから仕事どうなるか?
もしこけたら家事育児はどうしたらいいんだ?とかどうしても思ってしまう。
何だか情けないな~と思うがこれが今の自分。認めるしかない。
今バリバリの現役選手もこうなってしまう日が来るんだろうな。
現役の時はそんなこと考えもしなかった・・・。
なので4km地点では集団と少し差が空いてしまった。
身体はまだ元気なので今のうちに追い付かないとイケナイ。
5km牧場を過ぎたあたりで集団に戻れた。
6km~10kmまで多分、こんなことは生涯最後だろう(笑)と先頭を引いた。
ただし、まだ序盤なので、引きまくったわけではなく、ちゃんと余力をのこして引きましたよ。
次の周回でここに来る時はどうなっているかわからない私。
長く先頭走らせてもらって良い思い出になりました!
萩の道の入り口に、近くに住んでいる叔母が応援に来てくれているのが見えた。
私先頭だよ~今だけ~(笑)観てね~と思いながら通過。
多気から先頭変わってもらいました。
鶴カントリーまでもダラダラ登り。
何度かトップ選手がアタックをかける。
お~!!レースっぽくなってきたぞお!
動きに反応できるよう、位置取りに注意して走る。後ろにいたら置いてかれる。
この鶴カントリーの最後の登り
直線20%とか言われたけど、まじか~?
ここは登りのはずですよね?という質問をしたいぐらい速い。
しかも普通に登っていきます。
登りにはツールドフランス的な応援観戦者がいっぱい。
吐くぐらいの練習を積まないとダメやね。
私みたいに、のらりくらりとマイペースで練習することしかできない環境だと対応もできない。
修善寺でしょっぱなの登りで離されて、ヤバいと思ったことが経験。
登りは速く登らないといけない、が教訓になっている。
自分なりに速く登る練習をしてきたので半年前よりは、速く登っているはずだが、先頭はグングン伸びていく。
一緒に来てくれた仲間は鶴カントリーの頂上にいる。
なんでこんなキツイところにおるのお~!と言いたいが前を追うしかできない。
でも何とか1周目は先頭集団に交じってレースしてますよ、ってところを見せることができた。
宇都宮のトライアスロン仲間も応援してくれていたのがわかった。
チョー嬉しい!けど死にそう!
さて、無事に1周目。
先頭について行ったのは良いけど・・・私の身体はMAXになりかけていた。
現役以来、こんなに全身使って運動したことがないので、身体が壊れかけてきました。
まだ1周なのにい~
したーと地点でやめようとも思いました。
やめないと明日から普通に生活できないくらい一気にガタガきました。
やめる!!!!心で叫びながらスタートラインを通過して・・・やめる場所ないし、メイン会場なのでスゲー応援だもん。
あらら、やめるところないし困ったな
このまま古賀志の登り???
完走できるのか?私。
やめられないまま2周目の古賀志登り始めました。
ここにも至近距離で観戦者がいっぱいで・・・・・。
どうなる?私。