トレーニングスペースアローの北村です

ご無沙汰しております

久しぶりの登場です笑
決して遊んでいたわけではありません

一生懸命仕事をしておりました

トレーニングスペースアローでは
スタジオでの加圧トレーニング以外にも
自費での訪問リハビリも行っています

主に東京都世田谷区を中心に活動をさせて頂いております


どんな方々を診させて頂いているかと言うと、

介護保険が利用出来ない年代の方のリハビリをしたり


保険適応外の特定高齢者の予防トレーニングをしたり


「入居者様にリハビリをして頂きたい」との
ご依頼を頂いたりしています

今回は、その訪問リハビリテーションの中身を
少し覗いて頂ければと思います





訪問リハビリでは脊髄損傷で自宅退院後に
リハビリを希望されてご利用頂くケースもあります

今熱心にリハビリに励んでいるのは
『プッシュアップ』動作です

プッシュアップと聞けば、
自重トレーニングで有名な...
これを思い浮かべるかもしれませんが、
実は、腕立て伏せのプッシュアップの事ではありません

リハビリでは腕の力を使って
お尻を上げる動作をプッシュアップと呼びます

移動方法としてとても大事になる
『プッシュアップ動作』についてが今回のテーマです

頚随の説明を少ししておきますね

脊髄(せきずい)という神経を通す管を守っているのが脊椎(せきつい)です。
一般的に頭側に近い部分を損傷をすると重度の障害が残ると言われます。
頸椎(C)の中にある頚随を損傷した方を
『頚随損傷』と呼び、その損傷部位から下の神経に
運動麻痺や、感覚麻痺を起こし易い状態になります。
受傷した程度によっては、
手足が完全に弛緩して動かせなくなるケースや
不全麻痺といって損傷を受けても動けるケースもあります。




今回はC7損傷(第7頸椎)を受け、
下半身の運動完全麻痺と感覚消失があります

私は、リハビリ時にネガティブ面を指摘するよりも
ポジティブ面をお伝えする事を心がけています

例えば、
『足が動かないから一生歩けない。』
そんな風に言われ、私達は一緒に諦めてしまいますか?
私は両手だけでも前後に動く方法や、
手、腕、肩の筋肉が身体のどの筋肉と
繋がっているかを知っています

その運動連鎖などを使って残存していても
使っていない機能を使えるように
リハビリテーションを行っていきませんか?と
まずは前を向けるように声かけをする事から
始めさせて頂いています

関わる人に元気を与えられるような
そんな関わりを持ちたいと思っています





それでは、
話を戻しましょう


頚随は腕の運動と感覚を支配しています。
頸椎の間から出ている神経は
こんな事が出来る為に必要なんです

・C5:三角筋:腕を前・横方向に上げる。
・C5,6:上腕二頭筋:肘を曲げる。手の平を上に向ける。
・C6:手根伸筋:手首を返す(手の甲側に曲げる)。
・C7:広背筋、上腕三頭筋,手根屈筋:
肩を押し下げる。肘を伸ばす。手首を曲げる。
・C7,8:手指伸筋:手の指を伸ばす。
・C8:手指屈筋:手の指を曲げる。
これは一部ですが、
頚随損傷の方にとっては、
指先の動作になる程、難しい動作になるわけです

今回は、
C7損傷ですが、C8の手指屈筋もわずかに残存していました

その為、プッシュアップに必要な、
三角筋、上腕三頭筋、広背筋が機能として
残存していますので、
そのトレーニングを中心に行っております





まずは、
皆さんで体験してみましょう

この状態から足を使わずに
身体と腕を使って前に進めますか


下半身を使えない状態で動くのってとても大変です

少しでも前に進めましたか


今回は、
動くための方法として一例を紹介しますね

まず両足を伸ばして座っていられる状態であれば
① 手をお尻の横から前あたりに着き、
身体を前に軽く倒します。
② 両手で床をぐっと押し、
身体を後ろに倒す反動でお尻を前に滑らせます。
③ 手を前に着き、元の姿勢に戻ります。
腕の力が弱い方には、
片方のお尻ずつ滑らせる方法もあります

プッシュアップのトレーニングとしては、
お尻の持ち上げはサポートします
体幹機能がしっかりしていないと前方や後方に
倒れ込むリスクがあるのでクッション等で対応するといいと思います
広背筋の収縮は誰でも難しいもので、
意識させる為に次の方法をとった上で練習しています
① 右脇の下に左手のひらをあてます
② 右手の平を下に向けて『ぐっ』と押し下げます
右脇下にボコッと収縮がわかりました
それが広背筋になるので、その筋収縮を意識してもらいながら
プッシュアップ練習に励んでいます
プッシュアップで誘導方法を間違ってしまうと
肘は伸びているが頭が前に出てしまい、
肩が引き下がっていない
結果として僧帽筋が張り易くなり、肩こりなどの
二次的に痛みを作り易い状態になってしまう事も...
方法を間違うとセラピストが痛みを作ってしまう事もあるので
指導する時には注意したいところですね
余談ですが、
肘の筋力が弱い人には
手を外に向けて肘をロックさせる方法もありますね
色んなバリエーションを考えて
その方の機能を診ながら提供してあげれればと思います
自費訪問型リハビリテーションに興味がある方は
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本当に必要な方には全力で対応させて頂きますので、
ご相談下さいませ
今より少しでも
より良い生活の為に、私達は一生懸命サポートさせて
頂きますのでよろしくお願い致します
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トレーニングスペースアロー 北村