平成16~17年に為替ディバティブ取引に引きずりこまれていること。(この頃、メガバンク、地銀が軒並み大攻勢をかけていました)
その引きずり込み方が極めて強引かつ狡猾であったこと。「社長、ぼくを男にして下さい。」「この取引をしてもらえないうちは銀行に帰れない。」
「社長5,000万円持ってきたから自由に使って下さい。」
などの言辞が乱れ飛んでいました。接待も為されていたようです。
会社謄本の会社の目的欄に「輸入」「輸出」などの文字がちょっとでも出ていたら銀行の餌食になったこと。決算を1回しかやっていない本来与信枠を与えられない筈の出来たての会社でも例外ではありません。
為替デリバティブ取引(オプション取引)と一言で言っても呆れる程多くのバリエーションがあったこと。(但し、毎月1回或は2ヶ月又は4ヶ月に1回など一定時期に行使価格でドルを購入する義務を負わされていることは共通です。)
銀行員のトークは「円安になった時に儲かる、そしてこれから必ず円安になる。チャンスです。」ということが中心であり、輸出入に伴う為替リスクのヘッジという本来のお題目は途中から背後に引込んでいったこと。
オプション行使価格より円高になっていった場合(例えば現在のように1ドル80円近辺の如き)の損失の凄じさ(現在の円高だと殆どの企業に数千万円から数億円以上の損失が出ています。)は殆ど説明されていないこと。(顧客がそれを問うと「絶対にそんな円高になる筈はありません。協調介入が入りますから。」とわけのわからない理由で断言するケースも多かったのです。)
為替デリバティブ契約を結んだら最後、期間内(多くは5年ないし6年)の解約は許されないこと。(当初の1~2年は円安のおかげで利益が出ても銀行の承諾がないとやめることはできません。
勝ち逃げは許さないよということです。)
円安がある程度以上進行するとそこで取引が終了するという「ノックアウト条項」がついているなど圧倒的に銀行が有利な約定になっていること。
(一定以上の円高になるとドル購入義務額が倍になるレバレッジ条項もその一つです。いわゆる泣きっ面にハチです。)
