本日5日、大学ラグビー伝統の一戦早明戦が行われました。19時~の録画を見ながら、個人的な寸評を述べたいと思います。
前半8分過ぎ、早稲田SO山中のキックミスから、明治がラックからのピック&ゴーからFW戦を優位に進め、早稲田ゴール前まで迫る。明治は10分以上攻めたてる。早稲田の反則にも明治はPGを選択せず、徹底してスクラムを選択。早稲田押し込まれるもブレイクダウンでは負けてない。19分過ぎ、早稲田がターンオーバーから反撃。その後、早稲田が第3列の縦突破とBK陣の個人技で前進し、25分頃トライ(7対0)。特に、WTB中濱とCTB坂井が良い。明治もその後反撃し、30分過ぎPGで3点(7対3)。33分頃、早稲田がまたもやBKの個人技でトライ(14対3)。更に早稲田がBKの個人技で攻めたて、36分PG(17対3)。早稲田キーマンのSO山中は、ロングパスのミスはあったがフリップパス等も決まる等キック・パス・ランの選択判断は適切、キックも好調、自らの突破でもゲインし、チームを引っ張る。前半終了間際、明治はFWで攻め立てるが、結局前半はそのまま終了。前半は、押しまくる重戦車・明治のFW対早稲田の鉄壁の防御という構図。早稲田はよく守ったが、防御中心の早稲田FWの足が後半止まらないかが懸念される。
後半、開始直後、またもや早稲田BKが個人技でゲイン。明治もFWの縦突破とBKのスピードでゲイン。後半7分、明治が早稲田ゴール前まで迫り、FWでの力勝負を挑む。明治FWはモールを中心に押し込み、マイボールキープしながら、快速のBK陣に展開し、10分頃トライ(17対10)。逆に15分過ぎ、早稲田はFWとBKが連携し、連続攻撃からトライ(24対10)。早稲田はブレイクダウンでやや優位にたつ。明治は前半~後半中盤までの攻め疲れで防御に甘さが出たか。その後、早稲田の出足の良い防御に、明治が攻めあぐむ。力の明治はそれでも、個人の縦突破とモール・スクラムの押しで攻め立てる。早稲田は果敢なタックルとターンオーバーで必死に防御。後半20分~30分はブレイクダウンも互角。早稲田の緻密な防御は見事。
自陣ゴール前に長い時間攻められていた早稲田は、効果的なキックとBKの個人技でゲインし反撃。30分過ぎ、明治ゴール前まで攻め、逆に明治のお株を奪うFWのモールでトライ(31対10)。明治も最後まで諦めず看板のパワーで反撃。明治はラインアウトが安定しない。個人の縦突破とモールの押し、ラックからのピック&ゴーで前進。ロスタイムに入ってから、BKに展開しトライしたが(31対15)時すでに遅く、ノーサイド。
早稲田が当該3チーム(早慶明)のトライ数で慶明を上回り、対抗戦優勝。
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圧倒的に攻める重戦車の明治に対して、早稲田が緻密な防御で耐えて少ないチャンスをものにし、トライ数4対2という結果になりました。本当に早稲田の防御は見事でした。早慶戦での課題だった防御がこの短期間に修正されていました。また後半30分過ぎ、明治FWを力で押し込んだトライは早稲田のフィットネスレベルの高さを裏付けたと思います。BKの個人技の高さ(パス回しの速さ、サインプレー、スピード、ステップ、突破力、ハンドリング、トリッキーなプレー、キック)は遺憾なく発揮されていました。早稲田BK陣にボールが回ったら、現状では止められる大学チームは無いと思います。
明治は持ち味を発揮し最後まで攻めたのに、結局看板のFWでトライが取れず、BKで取ったトライ2本。これはどういう事かというと、明治はFW戦に拘ると見た早稲田が密集戦に人を割き、サイド防御に徹したゲームプランにやられたという事なんだと思います。結果論ではありますが、明治はBKにもっと回していたら、あと1・2本取れていたかもしれません(その逆にもっと点差がついていた可能性もあります)。早稲田のBKは確かに速いですが、明治BKも速いので勿体無いとは思いました。今季の明治は、今日の戦い方でここまできた(帝京・筑波の強力FW及びディフェンス力の慶応に勝利してきた)ので、こ
の点は難しいところですが、大学選手権で再度早稲田と対戦した時に、明治がFW戦で自分たちの戦い方を貫くか、BK陣に積極的に展開するかは、駆け引きもありますし、面白い見所です。早稲田と明治の力は紙一重で、今日の試合は早稲田のゲームプランの勝利というところだと思います。
本日、慶応が昨季大学選手権制覇の帝京に勝ちました(35対20)
本記事記載の早明戦も考慮し、大学選手権の予想が少し変わりました。
S:東海、早稲田
特A:明治、慶応
A:帝京、筑波
B:天理、関東学院、法政、流経
C:中央、日本、関西学院
D:立命館、大阪体育、近畿
E;福岡