なおです。
特に私の両親世代って抗がん剤治療に否定的な印象を持っている人が
少なくないって思います。
周りの人が時に「がんの苦しみ」以上に、「抗がん剤治療に苦しんできた」
ことを見てきたからでしょうか。
私の叔母もその一人で、再発乳がんと闘う中、最後まで抗がん剤治療に
苦しみながら、最終的に40代の若さでこの世を去ってしまいました。
苦しみだけが大きくって、健康な心や体さえも悪くする。
抗がん剤治療には断固反対!というのが、私の父の考えでした。
私自身、抗がん剤治療を選択するにはとっても勇気がいりました。
躊躇の理由①
叔母が抗がん剤治療を受けていた時のイメージが強く、とにかく苦しい
ものだ、怖いものだという印象が払拭できない。
躊躇の理由②
脱毛の恐怖。たいして美人でないことくらい自覚してるけど、人とよく
話す仕事をしているので初対面の人を驚かさない程度の外見を保ち
たい。
躊躇の理由③
手術の後はホルモン剤治療だけって思っていた為、退院後はすぐに
復職する準備を進めてた。仕事と抗がん剤治療をどう両立させて
いけるか、目途が立たない。
躊躇の理由④
乳がん再発のリスクは全体の30%ほど。抗がん剤治療を受けること
によって5%-10%再発リスクを下げることができるが、受けたとしても
再発リスクを滅することはできない。
躊躇の理由⑤
抗がん剤治療による卵巣機能不全リスク。結婚もできてないし、彼
もなし。黙ってたって将来子供を持てる可能性は限りなく低いこと
は自覚済み。だけど、抗がん剤治療のリスクとして、卵巣機能が不全
となり、将来的に妊娠が望めない可能性が少なからずあることを
先生に告げられた時、思いがけず涙が出た。
(そして母の手前、少々バツが悪かった)
でも、迷いを跳ね除け、抗がん剤治療を決めたのは
「やれることは全部やった 」
っていう状況を作っておくことが、今の私には大切だと思ったから。
後になって「あの時、抗がん剤治療を受けておけば良かった。」と
思うくらいなら、できることをできるうちにできる限りやっておこうという
決意です。
生憎、私のがん細胞は顔つきが悪いし、勢いがあるときていますから
やるときゃ徹底的に闘わなければ
まだ36歳だし
私の体力を見くびるなよ~