病院選び | 36歳シングルOL。乳がんになりました。

36歳シングルOL。乳がんになりました。

恋愛や仕事の悩みは尽きないけれど、健康にだけは根拠のない自信を持っていた私。突然の乳がん告知に狼狽しまくり。でも、決めた。「あんな出来事があったからこそ素敵な人生になったな」と思えるように生きてこう。

【2018年8月】42歳!!! ひー!!!

なおです。

乳がんが確定して、一番最初に悩んだのは病院選びだったと思います。
ありがたいことに、昨今さまざまな情報がネット上にも公開されていて、乳がんに
関する情報が取りやすくなっているのは事実です。

でも、その一方で調べれば調べるほど、何を機軸にどう決断していけばよいのか
が分からなくなり、私自身も病院確定までに二転三転しました・・・

最終的に、私が病院選びで大切にした観点は次のようなものです。

 巷で乳がん分野の名医と言われる先生は何人かいるけれど、その先生が
所属する病院にかかったとしても、その先生に診てもらえるとは限りません。
病院自体の体制が整った病院を選ぼう。

乳がん分野の名医と言われる先生も得意分野はそれぞれ。温存手術を
得意とする先生もいれば、リスクを犯しての温存を極力避け、全摘→再建
を勧める先生もいます。内視鏡下手術や皮下全摘手術ならこの先生!とい
う先生も。いかなる名医であっても、先生の得意分野や哲学と、患者の想い
とが沿わなければ、良い治療は実現され得ません。自分のこだわりや想い
を理解してくれる先生を探そう。

※名医と言われる先生の寄稿文や取材記事など、一生懸命読みました。

 目先の手術は乳腺外科にかかることが多いので、なかなか他に目が
向かないのですが、乳がんの治療では、乳腺外科のほか、形成外科(再建
する場合は特に)や腫瘍内科等、幅広い科にお世話になります。
乳腺外科だけでなく、他の科との連携に信頼がおける病院を選ぼう。

 乳がんが確定してすぐは、目先の手術のことばかりに目がいきがち
ですが、乳がんの治療は5-10年もの。手術を終えて終わり!とはいきま
せん。5-10年通える生活圏にある病院を選ぼう。

名医と言われる先生のいる病院はやたら混んでいることが多く、手術
のスケジュールが2ヶ月‐3ヶ月先なんてことも。一般に、進行スピードの遅い
と言われる乳がんとはいえ、2ヶ月‐3ヶ月待ちするのは嫌。少なくとも1ヶ月
以内くらいで手術が受けられる病院にしよう。

※そもそも、2ヶ月‐3ヶ月待ちが普通ですよって言えてしまう病院の哲学に
 相容れないのです。


さんざん悩んだ挙句、私自身は乳がんの告知をしてくださった最初の先生
についていくことを決めたのですが、一番大きかったのはの部分でしょう
か。技術や技量もあるけれど、この先生の哲学に沿いたいと思ったし、
この先生なら自分の想いを理解してくれるって思えたことが大きかったです。

手術を終え、退院した後も、この先生にお世話になれてて本当に良かったって
思える今があります

誰かにとっての名医が、自分にとっての名医になるとは限りません。
自分にとっての名医探しが何より大切だって思います