今年元日のブログの種明かしをすると、ひとつ目の動画は「白兎海岸」。そして二つ目の動画が、倭文神社参拝後、岡山人形峠へ向かう(動画途中に看板が出る)道中になります。

しかし、この新年の挨拶からもう11ヶ月もたってるぞ、というマイペースな遅々としたブログで申し訳ありません。

てなわけで、南へ向かう国道179号もこんな雪山。

BGMは浜田省吾。

雪の中で笑顔をお届けする議員さんがいた(笑)

トンネルひとつ抜けて岡山県に入ると、嘘のように雪はなく、スマホナビに任せてたどり着いたのが備前国一ノ宮の石上布都御魂神社。
実はここに参拝するのは18年ぶりであり、一ノ宮巡りを始めて24社めに参拝している。街中の大きな神社ばかり見てきた当時は「こんな山の中に一ノ宮があるのか!?」と不安になった。

明らかに当時とは違う道をナビに案内されながらスムーズにたどり着く。
当時は伊和神社参拝後、美作ICを降りて、F1パシフィックGPが開催されたTIサーキット英田(当時。現在は岡山国際サーキット)に入る別れ道付近を通過してたどり着いた。信じられない細い山道だった。

この「フツノミタマ」とはヤマタノオロチを退治した剣の名。そして石上(いそのかみ)と聞けば、知る人は奈良の石上神宮を連想するだろう。

奈良県の石上神宮は、日本最古の神社といわれている。
そのイソノカミと岡山に何の関係があるのだろう。

『柵の中に野生の「ささゆり」があります。偶然にもここに根付いてくれました。参拝者を歓迎する神社の心かもしれません。昨年、残念ながら花が切り取られました。移植しても根付くことはまずありません。どうか触れることなくご鑑賞下さい。皆様の御協力をお願いします。 石上布都御魂神社』

…………。

神社は山の上にあるが、こんなに長い道だったかと、記憶をたどりながら、はあはあ言いながら登った。

階段あともう少し。
ちなみに18年前の参拝は、神主不在で、書き置きの御朱印をいただいた唯一の神社。今回は大晦日ともあり、事前に電話したところ遅くまで神主さんは居ると確認済み。

階段途中に手水舎があります。
この辺りで神気を感じ初めます。
ここは、多くの神社を参拝した私の体験の中でも、以前ブログに書いた「麻賀多神社」「真名井神社」などと並んで指折りの神秘体験をした神社なのです。

新年を迎える準備が整っていました。
こんな近隣に住宅の少ない、しかも山の上にありながら、多くの参拝客が訪れるのであろうことが伺われます。

破魔矢も御守りもお札も、準備万端。珍しいのはメタボ除け守りとか、学業成就鉛筆などもあります。

やはり剣の神社です。破魔矢の右の箱にあった十握剣(とつかのつるぎ)太刀守を買うことにしました。

ここは普段は神主さんがおらず、御朱印や御守りを自動販売機で買うことが出来るという珍しいところです。

奈良の石上神宮とのつながり、そして私の神秘体験は次回に詳しくお話しましょう。

狛犬さんと奇妙な残雪

まるで朝霧のような、ゆっくり流れる霧(昼ですよ)が徐々に晴れてゆき、澄んだ空気感が境内を包む。

拝殿は古めかしく、風が吹けば中は寒そう。こんな雪の降る地で、冷たい風の日も宮司さんはお務めをされているのだなぁ。

御朱印は、通常は参拝後にいただくものだそうだが、私の場合は参拝前に社務所に預け、書いていただいている間に参拝している。

御守りはそう種類は多くなくオーソドックスなもの。
こちらの神社は、正月を迎える雰囲気がないので、どうも今日が大晦日だという気がしないが…

社務所に戻ると、若い女性が置かれていた私の御朱印帳を興味深そうに開いているのが見えた。
声をかけようかと思ったら、宮司さんに促され拝殿に向かっていった。
御朱印代を納めると、宮司さんも拝殿へ。

話がしたかったが仕方がない。
といって、すぐ帰る気もしなかったので、境内にたたずんでいると、背後から太鼓の音が聞こえてきた。

太鼓に続いて、祝詞が聞こえてきた。
初めて来た神社で、偶然こういう事に巡り合わせるのはラッキーである。
女性以外の参拝者は私一人。

女性は拝殿の中に上がっている。
女性が何かの祈願を宮司さんにお願いしたのだろう。

他人の祈願とはいえ、結婚式であるとか、普段とは違うそういう場に偶然居合わせる、というのは神様の歓迎だといわれている。

本殿を一周してみた。
こちらは裏手。何やら由緒書きがある。近寄って読んでみると…

乳神さんと呼ばれていた御神木について書いてあった。
ただ、樹齢六百年とある御神木らしき大木はなく、この縄で囲まれている辺りにかつてあったのだろうと思われる。
由緒書きも、かつては御神木の前にあったのだろうが、今は所在なく壁に立て掛けられていた。

由緒書きに、安産の神様として倭文神社は信仰されているとあった。
どうやら女性の祈願理由がわかったような気がする。
生まれてくる子供のためにお詣りする。素晴らしい方だなぁ、と思った。

これは御神木ではない(…御神木は周囲7メートル、枝振りは南北10メートルとあったので。)が、乳房状の突起があったと書いてあったので、こんな感じなのだろうと思われる。

なぜか浮かび上がる感謝の思いを胸にしながら、宮司さんの祝詞と太鼓の音を背中に神社を後にした。

神社一ノ宮巡拝96社め◆倭文神社(伯耆国一ノ宮)
鳥取県東伯郡湯梨浜町宮内754
御祭神:建葉槌命(たけはづちのみこと)
下照姫命(したてるひめのみこと)
事代主命、建御名方命、少彦名命、天稚彦命、味耜高彦根命
JR松崎駅よりタクシー5分


白兎神社への寄り道で、午前中に着く予定だった倭文神社への道中。
午後2時を回っていた。海沿いにはなかった雪が、山を白く染めている。

ここは東郷池という湖。湖の中央付近の湖底から温泉が湧くらしい。
周辺に東郷温泉、はわい温泉がある。
その昔、友人に「ハワイに行って来た」とか言われた。実際、ハワイ州と姉妹都市を提携している町で、海水浴場もある。
当時は羽合町だったが、現在は合併して湯梨浜町となっている。

その東郷池の近くに、倭文(しとり)神社はあった。伯耆国一ノ宮である。

車だからよかったようなものの、普段のような鉄道利用だと、バス停すら近くになさそうなので、参拝は苦労しそう。

初めての神社は、どんなところだろう、と、わくわくする。

狛犬は鞠を持っている。

この楼門をくぐると空気が変わる

道端の雪が示すように、森に囲まれたここは、先ほどの白兎神社とは別世界。

社殿が見えてきた。神秘世界に入ったような感じがする。

と、いうのは早朝でもない、午後2時台のこの時間に、社殿の背後の樹木の間を霧が動いていたからだ。

振り返ると社務所の背後にも。霧は境内を包み、ゆったりと流れていた。

手水舎はシンプルな形。

日陰になっているこのあたりの雪が一番残っていた。

振り返った参道で落ち葉焚きをしている。霧が徐々に晴れていった。
参拝は次回にて。