『100万回生きたねこ』2/3 | いつもイキイキ伊藤まさし

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『100万回生きたねこ』
                      vol.2/3

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 あるとき、ねこは、ひとりぼっちの おばあさんの
ねこでした。ねこは、おばあさんなんか だいきらいでした。
 おばあさんは、毎日 ねこをだいて、小さなまどから
外を 見ていました。
 ねこは、一日じゅう おばあさんの ひざの上で、
ねむっていました。
 やがて、ねこは 年をとって しにました。よぼよぼの
おばあさんは、よぼよぼの しんだねこを だいて、
一日じゅう なきました。
 おばあさんは、にわの 木の下に ねこを うめました。


 あるとき、ねこは 小さな 女の子の ねこでした。
ねこは、子どもなんか だいきらいでした。
 女の子は、ねこを おんぶしたり、しっかり だいて
ねたりしました。ないたときは、ねこの せなかで
なみだを ふきました。
 ある日、ねこは、女の子の せなかで、おんぶひもが
首に まきついて、しんでしまいました。
 ぐらぐらの頭に なってしまった ねこを だいて、
女の子は 一日じゅう なきました。そして、ねこを
にわの 木の下に うめました。
 ねこは しぬのなんか へいきだったのです。


 あるとき、ねこは だれの ねこでも ありませんでした。
 のらねこだったのです。
 ねこは はじめて 自分の ねこに なりました。ねこは
自分が だいすきでした。
 なにしろ、りっぱな とらねこだったので、りっぱな
のらねこに なりました。


 どんな めすねこも、ねこの およめさんに
なりたがりました。
 大きなさかなを プレゼントする ねこも いました。
上等のねずみを さしだす ねこも いました。
めずらしい またたびを おみやげにする ねこも
いました。りっぱな とらもようを なめてくれる
ねこも いました。
 ねこは いいました。
「おれは、100万回も しんだんだぜ。いまさら
おっかしくて!」
 ねこは、だれよりも 自分が すきだったのです。


 たったい1ぴき、ねこに 見向きも しない、白い
うつくしい ねこが いました。
 ねこは、白いねこの そばに いって、
「おれは、100万回も しんだんだぜ!」
と いいました。
 白いねこは、
「そう。」
と いったきりでした。
 ねこは、すこし はらをたてました。なにしろ、自分が
だいすきでしたからね。
 つぎの日も、つぎの日も ねこは、白いねこの ところへ
いって、いいました。
「きみは まだ 1回も 生きおわって いないんだろ。」
 白いねこは、
「そう。」
と いったきりでした。


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◎ちょうど1ヶ月前、陸部追いコン2次会?より。
 みんな頑張ってっかー?
 今日の練習めにゅうは、インカレに向けた大事なポイントが入ってます。