日本政府、拉 致被害者所在確認へ協力要請・国連作業部会
【ジュネーブ=市村孝二巳】日本政府は26日、ジュネーブの国連欧州本部で開かれた強制的失踪(しっそう)作業部会で、北朝鮮による拉致被害者と認定された松本京子さん(失跡当時29)ら3人の所在確認に向けて支援を要請した。
被害者の家族や支援者が22日申し立てた支援要請に基づき、同部会は北朝鮮政府に調査を依頼する手続きに移る。
新たに所在確認の支援を申し立てたのは松本さんのほか、埼玉県の主婦、渡辺秀子さん(同32)の2人の子供。これで日本政府として同部会に所在確認を求めた拉致被害者は12人に上った。(10:27)
NIKKEI NET:社会 ニュース
<取材日記>日本が北朝鮮人拉致?…北大使館の“生半可”会見
26日午前9時、北京の駐中北朝鮮大使館で内外信記者会見が行われた。記者たちは緊張した。ここ北朝鮮大使館が記者会見を開くのはほとんど2年ぶりだからだ。国際原子力機関(IAEA)代表団が中国を去って平壌に向かい、6カ国協議再開が予想されるタイミングで、記者たちの触覚を刺激した。
しかし会見のテーマは予想とまったく違った。金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)の肖像画が掛かった会見場には北朝鮮に暮らし、日本によって拉致されたという女性が、大使館関係者2人とともに出席した。進行者が「4年前、日本で拉致されたト・チュジさん」(58、女)と紹介したこの女性の言葉を整理すれば次の通りだ。
「1949年、日本の川崎で在日韓国人ト・サンダルと日本女性の間の三女として生まれた。60年、第48次北送船に乗って家族とともに北朝鮮に渡った。2003年10月18日“悪い人”に誘われ、豆満江を渡って中国に密入国させられた。川を渡った後、待機中のジープに乗せられて拉致された。3日後、瀋陽駐在日本総領事館に抑留され、同年11月21日、日本の千葉県に連れてこられた。毎日、殺人事件が報道される所で、3年8カ月間、悪夢のような生活をした。当局者たちに「家族を連れてこなければならないのではないか」と勧められたが「嫌だ。こんな非人間的な所に子供を住まわせるわけにはいかない。私は故国に帰る」と拒否した。睡眠薬と酒で毎日を送り、北朝鮮に置いてきた5人の子供が幸せに暮らしているという話を聞いて6月21日、東京の成田空港を発って北京に到着した」そして最後に「将軍様をしのぶ」という内容の北朝鮮シリーズ映画『民族と運命』の主題歌を歌った。この映画は在外海外同胞たちが北朝鮮の懐に抱かれる内容の政治宣伝物だ。会見はこれで終わった。
北朝鮮のどこに住んでいたのか、誰が、どうやって自分を誘い出して北朝鮮を離れたのか、拉致されたと言いながらどうやって日本を自由に離れることができたのかなどの質問が飛んだが、トさんと北朝鮮大使館関係者は何の返事もなく会見場を去った。質疑応答の時間はまったくなかった。集まった外信記者たちは露骨に不満を吐いてはあざ笑った。
一方的に発表されれば信頼は落ちるほかない。この日の北朝鮮大使館の行動は「日本人拉致問題に対する生半可な対抗」と言われて終わった。
チン・セグン北京特派員
2007.06.27 11:44:46
<取材日記>日本が北朝鮮人拉致?…北大使館の“生半可”会見
北朝鮮・拉致問題:風化させない 新潟を皮切りに、巡回パネル展始動 /新潟
北朝鮮による拉致被害者の写真や関連資料を集めた「巡回パネル展」が25日、新潟市役所で始まった。県などが拉致問題を風化させず、県民の理解を深める目的で行う事業の一環で、今後、県内各地を巡回させる方針。
同展は、県が写真や資料のパネル約30点を作成し、今月9日、県庁を皮切りにスタートした。
同市役所本館の特設コーナーには横田めぐみさんのほか、拉致の可能性も疑われながら公開される機会が少なかった中村美奈子さんら特定失踪(しっそう)者の写真も並んだ。
また県警外事課が蓮池薫さん、祐木子さん夫妻、曽我ひとみさんと母ミヨシさん(当時46歳)を拉致したとして国際手配した工作員らの写真と似顔絵入りチラシを置き、情報提供を呼びかけている。
市役所を訪れた同市南区の無職、二見義隆さん(69)は写真を見ながら「こんなにたつのに進展が遅すぎる。頑張って活動しておられる横田夫妻の体も心配」と話していた。市役所本館では7月6日まで。10月まで同市内の各区役 所を巡回する。【黒田阿紗子】
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