NYのブロードウェイでミュージカル「イン・ザ・ハイツ 」が日本上陸しているので先日東京フォーラムで観てきました。(9/5まで講演中)
内容はニューヨークに住むラテン系(ドミニカ・プエルトリコ)移民のリアリティあるストーリー。グラミー賞やトニー賞を受賞したすごい作品。
「世界を変える」とスタンフォードに入学するが、地元の期待に応えられず諦めそうな娘、自分の会社より家族の絆を優先して売り払う決意をする経営者の父、アメリカに移民して人種差別という壁をのりこえてきた祖母の親子三代を中心に、ラブストーリーを絡めてラップ、サルサ、メレンゲで陽気に歌う。
泣けますが、観た後に元気になるミュージカルでした!(途中10回程度泣きましたがw)
ブラジル人の妻なのにこんな事を言うのは不謹慎ですが、アメリカにいるいわゆる「ラテン系」のステレオタイプはあまり良いイメージがない。ロス辺りでの暗がりで若者の集団に出くわすと危険を感じる事もある。
アメリカ映画に出てくるラテン系の役を思い出してみると、たいていお金がなくてギャングで(だけど素朴で)というパターンが少なくないのではないかと思う。それがステレオタイプを醸成する。
もう一つのステレオタイプは、お金は持ってないけど(持っている人も沢山いるけど)、陽気で幸せそうで家族の絆が強いという点。
そんなカルチャーは、どこか日本の戦前を思い浮かべる事もあるのではないでしょうか?戦前を知りませんが。。
一番新しかったのは、トラディショナルなミュージカルなのに音楽はラップとサルサという点。だから明るい感じなのかな。
とても良いエンターテイメント作品でした!
本物(のエンターテイメント)を楽しむ事で、自分も本物に近づいていく、と以前藤田社長のブログかコラムに書いていたので、時々背伸びしてみています(^-^)