スルガ銀へ1棟モノも債務免除求めて弁護団が組成、かぼちゃの馬車のような救済なるか? | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。


From:ななころ

プライベートオフィスより


昨夜はサッカー日本代表と24歳以下の日本代表の試合を見て、すっかり記事アップが吹っ飛んでしまっていた、ななころです。

たった数年の経験の差が、これだけの違いを生むのですね!?驚

不動産投資でも言えることだなと感じた次第です。


◆スルガ銀行関連の記事をアップする理由

スルガ銀行の不正融資問題については、このブログでも数多く取り上げてきました。


ななころ自身もスルガ銀行から融資を受けていたこと。

スルガ銀行融資で苦しんでいるサラリーマン大家が多いこと。

不動産投資の世界では語らずにはいられない存在だったからです。


このブログの左下にある「記事検索」から「スルガ銀行」と打って頂くと、たくさんの記事が出てくると思いますので興味のある方はご覧になってみてください。






そして、かぼちゃの馬車についても、かなり前から警鈴を鳴らし続けていました。

ブログやメルマガでも下記の記事のように、注意喚起をしてきたのです。


・記事「怪しげな不動産投資の話しにご用心(2016/03/01)」

 



・相談コーナー「ス◯ートライフ社のか◯ちゃの馬車についてどう思いますか?

 

 


ところが、残念なことに、たくさんのサラリーマン大家が犠牲になってしまいました。。。

相談を受けた方の中には、自ら命を絶ってしまった方もいます。


そんな経緯もあり、スルガ銀行から融資を受けて苦しんでいる人たちに呼びかけて、定期的に情報交換を行ってきました。

このブログでも、引き続きスルガ銀行関連の記事を取り上げているのです。

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◆かぼちゃの馬車オーナーは救済されたが・・・

かぼちゃの馬車については、多くのが方がご存知の通り、代物弁済という金融業界始まって以来の特別処置によって救済されました。


賛否両論あるかとは思います。

ななころ自身もスルガ銀行から借りていて、自己資金は1割入れさせられましたし、すごく苦労して借りた分、正直割り切れない思いもあります。

(当時のスルガ銀行は不動産投資への融資に積極的になり始めで、まだまともだった)


ただ、身近に命を失った方がいるだけに、率直に良かったなと思います。

何も知らされていなかったご家族もいますし。。。


ところが、1棟モノで苦労している人は、かぼちゃの馬車の数十倍います。

最新の「2021年3月期 通期決算」を見ても、1兆円以上の融資残高があり、そのうち3.5%の割合がすでに延滞をしていると報告されています。


まだ、スルガ銀行の不正融資問題への解決は程遠いのです。

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(2021年5月28日「2021年3月期 通期決算説明会」資料より)



◆1棟モノも債務免除求めて弁護団が組成

そんな状況を受けて、新弁護団が組成されたのです。

団長は、かぼちゃちゃの馬車の代物弁済を勝ち取った、あの河合弘之、山口広両弁護士です。


=== 記事一部抜粋 ===

スルガ銀不正で新弁護団50人 1棟購入で多額の借金、返済できず


 地銀、スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)の不正融資問題で、中古アパートやマンションを1棟丸ごと購入した多数の人が、多額の借金を抱え返済できなくなっているとして弁護士約50人が「スルガ銀行不正融資被害弁護団」を結成した。


 この問題では、すでに約110人の購入者が弁護団に委任する手続きを始めている。このうち約80人は「被害者同盟」を組織し5月25日、スルガ銀に元利返済の停止を通知した。

 弁護団は河合弘之、山口広両弁護士が団長になった。2人は2018年に発覚した同行のシェアハウス不正融資問題でも弁護団を組織している。河合氏は「アパートやマンションもシェアハウスと同じ不正が行われている。銀行は交渉のテーブルにつくべきだ」と訴えた。

 

 
 これに対しスルガ銀行広報室は「(アパートやマンションの)1棟収益ローンはシェアハウスと異なり定型的な不法行為は成立しないと考えており、お客様の状況に応じて個別に対応します」とコメントした。


(2021/5/26毎日新聞記事より)

=== ここまで ===


シェアハウスと違って、1棟モノについてはノラリクラリのスルガ銀行の対応でしたから、これは大きな動きが出そうです。


すでに返済を停止したと記事にはありますから、このままのスルガ銀行は「シェアハウスとは違う」という強硬な姿勢を貫き続けるのかどうか注目が集まるところです。



◆スルガにとって頭の痛い問題

そして、重要な経営判断が迫られる中、スルガ銀行はさらなる頭の痛い問題が浮上しました。


1棟モノ融資で苦しんでいるサラリーマン大家はどうなるのでしょうか・・・。

スルガ銀行の今後はどうなるのでしょうか・・・

(つづく)
 


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◆編集後記

このスルガ銀行の不正融資問題ですが、第三者委員会の報告で1棟モノでも不正が認められてしまっている以上、早く解決しちゃうのも1つの経営判断だと思うんですよね。


たしかに、借りる方も悪いです。

ちゃんと不動産投資を勉強せずに大きな借金を背負ってしまったのですから。


ただ、第三者委員会の報告では、まともな融資は100件に1件あるかないかということですから、スルガ銀行にも問題があったのは事実なわけです。

「おたがいさま」なんだと思うのです。


たとえば、1億円を金利4.5%、期間30年で融資した場合、スルガ銀行は5年間で金利だけで2200万円の儲けです。

さらに、約1000万円の元本を回収しています。

単純計算で30%は回収済みということになります。


ですから、雀の涙ほどの元本カットではなく、借金チャラとまでは言わないまでも、大胆にカットしてなるべく返済を長く続けてもらった方が儲かると思うのです。

評判が回復すれば、新規融資件数も増えていくと思うのです。


「痛み分け」という考え方は適さないのですかね。


急激に不良債権化している融資残高の金利で利益を出している今の状況だと、遅かれ早かれジリ貧になっていくんじゃないかなと思うのですが・・・。